珍しく4日間快晴で
レジェンドと仲良くなれた
今年のラリージャパンは前回、前々回のように大雨や雪が降ることはなく、ほとんどドライで走れました!
ラリーウィークの中で少し雨が降ってウェットな場所もありましたが、走行中に土砂降りということがなく、SS前の待機時間も外に出て喋る余裕があるくらい、今年は気温や天候に一番恵まれていた印象です。
お天気がいいとTC(タイムコントロール)前のヘルメットを被るときなど、ほかの選手とお話ししやすいのですが、今年一番会話をしたのがJR1クラスで優勝したディディエ・オリオール選手です。
同じクラスだったので順番も近く「日本の道はどうですか?」と質問すると「すごく楽しいよ! ただ普段は左ハンドルだから右ハンドルに慣れなくて、シフトミスをしちゃう」と笑いながら話してくれました。シフトミスをしてもあんな速いの? と驚きましたが、SSによって抑えるとところと攻めるところでタイムがわかりやすく違い、レジェンドドライバーはやっぱり判断能力が高いのだなと感じるばかりでした。
ほかにもプライベートのことを聞いたり、車のことを聞いたり、なんでも教えてくれるオリオール選手に最初は緊張していましたが、オリオール選手も見かけると話しかけてくれるようにもなり、最終日にはすっかり仲良しに。
村田選手が「梅本選手はアイドルだった」となぜかオリオール選手に伝えてしまったため、「その写真からはないのか!?」なんて会話も。最後、走り終わったあとに握手もしていただけて、ずっと英語で話していたので頭はフル回転でしたが、こうした交流ができるのは世界大会ならではだなと実感しました。
今までのラリージャパンはあまり海外の選手と交流できることがなく、JR1クラスということもあり「全日本のトップの選手と話せる」という感覚でしたが、3年目にしてオリオール選手をはじめ、ほかにもいろんな海外選手と仲良くなれて「また来年会えること楽しみにしているよ」と言ってもらえたことがめちゃくちゃうれしかったです。
あと、今年はサービスが少なくタイヤフィッティングゾーンが増え、チームスタッフの移動が多かったのですが、みんなが自分の仕事をしっかりできたからこそ、トラブルなく2位という結果で終えることができたのです。
3年間同じチームで参戦していると、はたからは「このチームはこのメンバーだよね」って当たり前に見えるかもしれませんが、実は少しメンバーも変わっていて、その年その年でベストを尽くしてきました。チーフメカニックやドライバーなど主軸のメンバーが変わらない、やりとりの蓄積のおかげで今回のラリーは1番トラブルなく思い切り楽しめました。
ライバルだった眞貝選手が2日目の朝イチに車両トラブルが出てしまい、続いて新井敏弘選手もトラブル……。と、昨年と同じように全日本ラリーのトップたちと一緒にたくさん走れなかったのは残念でしたが、この「WRC」という長い距離を走る競技でトラブルなく走ることの大切さを、身をもって知りました。
ぶっちゃけ、始まるまでは今年が1番トラブルだらけでしたが、ラリーがスタートする前にそれらを解決できたこともよかったのかもしれません(笑)。
今年もラリージャパンにこのメンバーで参戦でき、ホントによかったです。応援して下さったみなさん、ホントにホントにありがとうございました。来年のことはまだ未定ですが、引き続き応援してくださいね!
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります













