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AMD B850チップセット採用の「B850 AORUS ELITE WIFI7」は次世代スペックを備えたRyzen自作の新たな選択肢だ

2025年01月06日 23時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII
提供: 日本ギガバイト

「B850 AORUS ELITE WIFI7」で組んでみた

 ここからは「B850 AORUS ELITE WIFI7」で、実際に組んでみた。12コア/24スレッドCPUとなるRyzen 9 9900Xをはじめ、6400MHz駆動DDR5メモリー 16GB×2や、GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X。さらにPCIe5.0×4に対応し、最大読み書き速度が10000MB/秒を超えるNVMe M.2 SSDのNextorage「NE5N2TB/FHNE SYM」を搭載してみた。

Ryzen 9 9900Xや、DDR5-6400、GeForce RTX 4070 Ti SUPERなどで組み上げた

24スレッドで、クロックは最大5.6GHzで動作する

1万MB/秒オーバーの転送速度を発揮するPCIe5.0×4 NVMe M.2 SSDのNextorage「NE5N2TB/FHNE SYM」を搭載

PHISON「PS5026-E26」コントローラーや、Micron製3D TLC NANDチップを搭載している

 まずはBIOS(UEFI)を呼び出すと、必要な設定を簡単にできる「EASY MODE」が起動する。基本となる日時の設定をはじめ、オーバークロックメモリーの設定や、ブートストレージの順番変更、BIOS(UEFI)のアップデート、ファン回転数の制御などといったことが可能になっている。

初期設定を直感的に行なえる「EASY MODE」

日本語表示にも簡単に切り替え可能だ

ファンコントロールの「Smart Fan6」。「Silent」などのモードを選べる

回転数を制御する際の温度を、CPU以外からも選べる

Ryzen 5 9600Xや9700XのTDPは、「ADVANCED MODE」の「Tweaker」「TDP to 105W」から、簡単に105Wに変更できる

PCIe5.0 NVMe SSDを問題なく運用できる

 まずはストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.6」を実行して、「B850 AORUS ELITE WIFI7」に搭載したPCIe5.0×4 NVMe SSD「NE5N2TB/FHNE SYM」のパフォーマンスと、板状M.2ヒートシンクの冷却性能を確認していこう。

「CrystalDiskInfo 9.5.0」の結果。テストは何もデータが入っていないクリーンなストレージを使っている

 シーケンシャルの速度は、最大読み込み速度が1万2300MB/秒に達し、最大書き込み速度も1万1800MB/秒を記録と、文句なしに最速クラスと言えるパフォーマンスを発揮している。

 爆速だが発熱量も半端ないPCIe5.0×4 NVMe M.2 SSD。バラック状態なので、PCケースに収めケースファンのエアフローがある実運用時とはテスト条件が異なるが、「CrystalDiskMark 8.0.6」(1GiB 5回)を3回連続実行時の最大温度は71度に留まっていた。

 「B850 AORUS ELITE WIFI7」のPCIe5.0×4対応M.2拡張スロットはビデオカードの真下に位置するため、冷却面が若干不安だったが、高発熱なPCIe5.0×4 NVMe M.2 SSDも不安なく運用できそうだ。さらに80mmファンを低速回転させ、エアフローを作ると、温度は60度台前半まで下がっていたので、安心して運用できるだろう。

「CrystalDiskMark 8.0.6」の結果

テスト実行中のSSD温度を「HWiNFO64 Pro」でチェックした

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