Lepton WSZ890 Stream Boxをレビュー
RTX 4070 Ti SUPER&キャプチャーカード搭載ゲーミングPC、本格実況配信を始めるならコレが鉄板か
ゲーム配信・録画をやってみた
Lepton WSZ890 Stream Boxは配信者向けだけに、ゲーム配信時にどのくらいの負荷がかかるのかは気になるところ。CINEBENCH 2024のように、CPUの全コアに高負荷がかかり続けるということはないと思うが、配信負荷の影響でゲーミング性能が下がる可能性はある。
そこで、「OBS Studio」を使い、ストリーミングサービス「Twitch」で配信した場合のCPU負荷を調べてみた。出力解像度は4K(60fps)、配信用の映像ビットレートは「6000Kbps」、映像エンコーダーを「ソフトウェア(x264)」、エンコーダープリセットを「fast(高いCPU使用率、高品質)」に設定。
なお、エンコーダーはハードウェア支援を使うほうがCPUの負荷は軽くなるが、今回は純粋にどこまでCPUの影響が出るのか知りたかったので、あえてソフトウェアを選んでいる。また、配信と同時に録画も実行。こちらの設定は、録画品質を「超高品質、ファイルサイズ大」、映像エンコーダーを「ソフトウェア(x264)」とした。
この設定のOBS Studioで配信・録画しながら、黒神話:悟空ベンチマークツールを先と同じ設定で動かし、CPU負荷とフレームレートの変化をチェックしてみよう。
なお、せっかくキャプチャーカードを装備しているので、こちらも使ってみた。具体的には画面右下に別PCの画面をワイプで表示し、YouTubeの動画をフルスクリーンで再生することにした。
CPU負荷はOBS Studioを動かしているだけで13%前後。配信と録画を始めると、28%前後まで上がることが確認できた。この状態で黒神話:悟空ベンチマークツールを動かしてみたところ、CPU負荷は65%前後まで上昇していた。
CPU全体の使用率を見るとまだ余裕があるように感じるが、各コア別にみると、Pコアはがっつり稼働していた。では、黒神話:悟空ベンチマークツールの結果も見てみよう。
平均フレームレートは65fpsで、95パーセンタイルは58fpsと、配信・録画をしていない時よりも13fpsほど減少していた。しかしながら、このフレームレートならほぼ問題なくゲームが遊べるレベルだ。
そして、もちろんこれはソフトウェアエンコーダーでCPUにがっつり負荷をかけた場合のお話。配信か録画のどちらか、あるいは両方でハードウェアエンコーダーを使えば、フレームレートへの影響はもっと軽微になるだろう。
まとめ:実況配信を本格的に始めたい人なら鉄板の1台
PCゲームの配信は1台のPCでも気軽に始められるが、別のPCやゲーム機といった複数の画面を組み合わせたければ、キャプチャーデバイスが必要になる。自分で購入して増設してもいいが、PCに不慣れな人なら難しく感じてしまうだろう。
Lepton WSZ890 Stream Boxなら、そうした人でも手軽に本格的なゲーム実況配信ができるようになる。配信でもゲーミングでも、こわだればこだわるほど専用デバイスが増えていくが、それらを余裕で受け止めてくれるインターフェースの多さも実に心強い。
なお、今回ご紹介した試用機材は高価な構成になってしまったが、標準構成でもフルHDゲーミング&配信・録画なら余裕でこなせる実力がある。本格実況配信デビューを狙うなら、筆頭候補に挙げたいPCだ。
ちなみに、サイコムは現在「サイコム 冬の特大キャンペーン2024」を開催中だ。Lepton WSZ890 Stream Boxなら標準構成でも今回の試用機構成でも、送料無料と対象ストレージの値引きで実質9920円引きとなる。キャンペーンは2025年1月20日までなので、ぜひこの機会をお見逃しなく。
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