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いまゲーミングノートを選ぶなら“薄軽”が必須条件、Ryzen AI 9とRTX 4060搭載の最新「ROG Zephyrus G16」

2024年12月25日 11時00分更新

3Dゲームが高速に動作するスペックの高さが魅力―AMD Ryzen AI 9 HX 370+NVIDIA GeForce RTX 4060を採用!

 「ROG Zephyrus G16 GA605WV」が搭載しているCPUは、AMD Ryzen AI 9 HX 370(5.1GHz)だ。AMDが2004年6月に発表したAI PC対応CPU「AMD Ryzen AI300」シリーズのひとつで、CPU部分は12コア/24スレッドという仕様で、GPUとしてRDNA 3.5世代のAMD Radeon 890Mを内蔵している。CPUコアはAMDのCPUアーキテクチャの最新世代にあたる「Zen 5」コアを4基、さらに3次キャッシュ容量が少ない「Zen 5c」コアを8基という構成で、合計で12コアという計算だ。AMDはモバイル向けでもマルチスレッドに力を入れ続けており、24スレッドという性能のおかげでマルチタスク処理でも高い能力を発揮する。AI関連機能にあたるAMD Ryzen AIは50TOPS、プロセッサー全体では最大80TOPSの性能を備える。

CPUはAMD Ryzen AI 9 HX 370(5.1GHz)で、GPUとしてRDNA 3.5世代のAMD Radeon 890Mを内蔵している

 またGPUはNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUで、ビデオメモリーは8GB(GDDR6)だ。GeForce RTX 4060 Laptop GPUは、デスクトップPC用GeForce RTX 4060と同じGPUコアを採用しているうえに全体的な仕様も似ているため、ゲーム用途に加えてクリエイティブ用途でも高い性能を期待できる点がポイントだ。

GPUはNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUで、ビデオメモリーは8GB(GDDR6)と十分な容量を搭載

 ここからは、複数のベンチマークソフトを使って「ROG Zephyrus G16 GA605WV」の実力を数値で確認していこう。なお、ASUSの独自ユーティリティーソフト「Armoury Crate」で、GPUの動作モードを最高性能が出せる「Turbo」に設定している。

 まず計測したのは3Dベンチマークの「3DMark」だ。フルHD(1920×1080ドット)/WQHD(2560×1440ドット)の解像度、またDirectX 11/12系テストを実施したところ、GeForce RTX 4060 Laptop GPUらしい良好な結果となった。

 CGレンダリング速度からCPU/GPU性能を測定する「Cinebench 2024」では、CPUの1コアあたりの性能(シングルスレッド性能)を測る「Single Core」では「112pts」、CPUの全コアの性能(マルチスレッド性能)を計測する「Multi Core」は「1211pts」となった。CPUのマルチスレッド性能、シングルスレッド性能とも良好な結果だ。GPU向けテストはCPU向けと同じアルゴリズムを用いたもので、GPUの性能を示す指標となるものだ。CPU向けに比べて「9741pts」と高い数値になっており、GeForce RTX 4060 Laptop GPUが大きな助けとなることが分かる結果だ。

 次は、ゲームを元にしたベンチマークとして「黒神話:悟空 ベンチマークツール」で性能を確認した。画質関連の設定はすべて「最高」としており、結果は次の通りとなった。実際にゲームで遊ぶ際は、解像度(2560×1600ドット)を優先するならレイトレーシング設定をオフにする、画質を優先する場合は解像度をフルHDに設定するなどと使い分けるといいだろう。

 また「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークソフト」(以下、黄金のレガシー)の結果は、次の通り。こちらは、2560×1600ドット解像度、フルスクリーンに設定したうえで、画質を変更しながらスコアとフレームレートをチェックした。最高画質設定で“ダイナミックレゾリューション:常に適用”と指定した場合スコアとフレームレートの両方とも高い数値となっており、GeForce RTX 4060 Laptop GPUの効果が高いことが分かる。

 Ryzen AI 9 HX 370(5.1GHz)、GeForce RTX 4060 Laptop GPUというスペックを考えると、「ROG Zephyrus G16 GA605WV」はクリエイティブ系にも強いことがうかがえる。そこで、PCの総合力をチェックする「PCMark 10」を使って、その性能をチェックした。

 「PCMark 10」の総合スコアは「8125」。アプリ起動やWebブラウザーの快適さを示す「Essentials」、オフィスアプリ利用時の性能を示す「Productivity」は1万台に到達し、コンテンツ制作に関するパフォーマンスをチェックする「Digital Content Creation」がもっとも高いスコア「13318」となった。「Digital Content Creation」の内訳を確認すると、画像編集向けテスト「Photo Editing Score」は「17237」、3D CG作成向けの「Rendering and Visualization」が「16046」と非常にスコアが高く、動画向けの「Video Editing Score」では「8541」となっていた。

「PCMark 10」では、コンテンツ制作に関するパフォーマンスの指標となる「Digital Content Creation」がもっとも高いスコア「13318」となった

画像編集向けテスト「Photo Editing Score」は「17237」、3D CG作成向けの「Rendering and Visualization」が「16046」と非常にスコアが高いため、クリエイティブ用途でも活躍してくれそうだ

いつでもどこでも、最高のゲーミング環境を約束する「ROG Zephyrus G16 GA605WV」

 「ROG Zephyrus G16 GA605WV」は、Ryzen AI 9 HX 370(5.1GHz)、GeForce RTX 4060 Laptop GPU、さらに2560×1600ドット(16:10)という高解像度、リフレッシュレート240Hzの液晶ディスプレイを採用し、外観デザインの美しさとともに、高いレベルにあるゲーミングノートであることは間違いない。約1.85kgのためどこにでも持ち運びやすく、約12.2時間(JEITA 2.0)、動画再生時約9.9時間/アイドル時約11.7時間(JEITA 3.0)と長時間の駆動も可能だ。

 また「ROG Zephyrus G16 GA605WV」は、ASUS独自のAIソフト群(ASUS AI Apps)が充実しており、ビデオチャットやブラウジングなどですでにAI機能を利用できることを覚えておこう。さらに、Windows Copilotキーを搭載しているため、Copilot+ PCへの対応が始まり次第即座に活用可能だ。「ROG Zephyrus G16 GA605WV」は、長く愛用できるノートとしてもオススメしやすい製品といえるだろう。

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