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サーキット向けのアルピーヌ「A110S」はフランスらしいデザインと上質さで街乗りも楽しい

2024年12月21日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

アルピーヌ/A110S(1160万円~)

 ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長こと、アイドルユニット「純情のアフィリア」の寺坂ユミさんは電気で走るSUVが大好き。ですが、珍しくスポーツカーを指さして「乗ってみたい!」と言うではありませんか。

 ということで、今回は彼女の心を射止めた1台、アルピーヌ「A110S」をご紹介します。

ラリーで名を馳せたフランス産の名車「A110」

 約40年の時を経てアルピーヌ「A110」が復活したのは2017年のこと(日本導入は2018年)。コンパクトで軽量なボディーに、最高出力約250馬力の2L 直4ターボエンジンを横置きミドシップレイアウトしたA110は歓待をもって迎え入れられました(伝説の名車アルピーヌ・A110が日本限定50台で登場!)。

A110GT

 そして、2022年にマイナーチェンジ。グレード体系をスタンダードの「A110」、グランドツーリング向きの「A110GT」、足回りを強化した「A110S」と最上位のホットモデル「A110R」の4グレードへと刷新。A110GTとA110S、A110Rの最高出力は300馬力へとアップしました。

A110R TURINI

 寺坂さんがA110に惚れたのは東京オートサロン2024でのこと。「A110R TURINI」という限定モデルを見るや、「カッコいい、乗りたい!」と広報担当者にオネダリ。担当者は寺坂さんの姿に驚かれつつも「A110Sならありますので」と快諾。晴れてA110Sの試乗できることになりました(主役はミニバンやSUVだったオートサロン 2024で寺坂ユミがお気に入りを探索)。

サーキット走行を視野に入れたA110S

A110S

 A110SはA110をベースに、エンジン出力を40馬力アップさせただけでなく、前後のスプリングを従来比1.5倍に硬くするなど、よりスポーツカーの要素を高めたモデル。それに合わせてダンパーやスタビライザーを固めたほか、タイヤを少し幅広化。さらにESC(横滑り防止装置)のトラックモードをリプログラミングと、サーキットでのスポーツ走行を視野に入れたクルマに仕上げられています。

 寸法は全長4230×全幅1800×全高1250mm、ホイールベースは2420mm。パッと見た感じ、似たようなスタイリングのトヨタ「GR86」より全長は短く、全幅は広く、全高は低かったりします。重量はGR86より150kg以上も軽い1110kg。数字を並べただけでも「絶対に楽しいヤツ」と断言できます。

 A110SとノーマルA110の違いはというと、エンブレム周りがマットブラックになり、Cピラーのデザインが変更された程度。一目見ただけではほかのグレードとの違いは見出せません。この「いかにも」感が薄いあたりに、アルピーヌの上品さをうかがわせます。

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