12月14日からベルサール秋葉原で開催中の「ポタフェス2024冬 秋葉原」。会場に展示されていたものの中から、新製品や参考出品を中心に気になるものをまとめてみた。
完全ワイヤレスもモジュール交換だ! Acoustune HSX1001
Acoustuneの「HSX1001」は、メカメカしいデザインが特徴的な完全ワイヤレスイヤホン。改良型第3世代ミリンクスドライバーを搭載し、BluetoothのLDACやaptX Losslessなどの高音質コーデック、LC3に対応する。2025年1月の発売を予定しており、価格的には8万円程度になる見込みだという。Acoustuneらしい繊細さと力強さが両立した高音質が魅力の機種だ。
ただ、それだけだと、男心をくすぐる高級イヤホンぐらいの位置付け。その特徴は有線型の機種同様、モジュール交換型の機構を備えている点。ネジを外すとアンテナやバッテリーなどを備えた部分と、音響チャンバーを分離でき、モジュール交換で音質の変化やグレードアップができるという。
標準ではアルミ製のチャンバーとなっているが、発売後に別素材なども含めて可能性を探っていきたいとのことだ。実現すれば「育てるのが楽しい」「長期にわたって使い続けられる」新しいタイプの完全ワイヤレスが登場することになるのかもしれない。高価な反面、音質も非常によく、Acoustuneファンには魅力が多い製品になるだろう。
リケーブルが高級USB DACになる「SARDONIX」
Luminox Audioの高級リケーブル「SARDONIX」は9万9000円と高価な交換ケーブルだが、先端の端子を変更できる便利な機構も備えている。4.4mmや3.5mmが用意されていたが、近くDAC機能を備えた「USB Type-C」も登場する予定だ。ESS Technologyの異なるチップを使った2種類の試作機がデモされており、グリーンのラベルがついたものはダイナミックで切れ感のあるサウンド、ブルーのラベルがついたものはそれが少しほぐれた感じのサウンドになる。
Astell & Kernの「PATHFINDER」と組み合わせて手持ちのUSB DACと比較しながら聞いた。4.4mmでも太く充実したサウンドではあったのが、グリーンのDACに変えると、サウンドがダイナミックかつ非常に硬質なサウンドに。直接的でよりクリアになった印象だ。一方ブルーでは硬質さがほぐれて、全体的にバランスのいい音になる。空間の余韻やS/N感などは高いままで好印象だ。
Luminox Audioでは、現行製品の価格は据え置きで、USB DACの同梱を検討しているという。リケーブルの感覚で使えるUSB DACというのも面白い。
真空管内蔵のポータブルUSB DAC
小型USB DAC界で超人気の機種となっているiBassoの「DC-Elite」。これと同じ筐体を活用しながら真空管を内蔵した「DC-Nunchaku」(ヌンチャク)という製品を発見。リアパネルから透けて見える真空管がエモい。参考出品のため、詳細は不明だが、価格はDC-Eliteよりも若干安くなるそうだ。
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