パソコンならでの高解像度、高画質でゲームをプレイしたり、ゲームプレイなどを録画配信したり、音楽を楽しんだりといったさまざまな用途に、自分の好みでマシンを組み立てられるPC自作。あれこれ考えながら、パーツを選定するのは楽しいが、ある程度の知識が必要になる。
そんなパーツ選びは、YouTubeの動画を参考にして構成するのも良いが、パーツショップの店員に勝るものはない。ゲームやクリエイティブ作業といった用途に、LEDで魅せるPC、静かなPCなど、さまざまなPC構成の相談を受け、その場で提案しているからだ。そこで、秋葉原の主要パーツショップ店員におすすめの自作PCの構成(レシピ)を毎月お届けしていこう。
”パーツ選びには自信がない”、”最新のパーツ構成で組みたい”、”いまどんな構成が良いのか検討がつかない”などといった人に、是非参考にしてもらいたい。
PC自作初心者も組める、”モンハンワイルズ”を楽しめるピラーレスゲーミングPC
普段の週末以上に多くの人が訪れ、PC一式の構成相談の順番待ちがいつも以上になっている師走のPCパーツショップ。組み立て代行の依頼が過去最高数に達し、納期がすでに年明けとなってしまうというショップも。
そんな年末年始におすすめするレシピは、”PC自作初心者でも組みやすい”、”流行のピラーレスPCケース”、”モンスターハンターワイルズをプレイできる性能”といった点を押さえた構成を、TSUKUMO eX. 6階スタッフの紅谷さんにお願いした。
コストと性能のバランスが良好なCore i5をベースに構成
インテルの新世代デスクトップ向けプロセッサーのCore Ultra 200Sシリーズや、AMD Ryzen 9000シリーズのゲーム特化モデルとなる”X3D”の投入など、最新パーツも気になるが、最新=コストアップは避けられない。
そんななか、紅谷さんが予算20万円台前半で考えてくれたレシピがコレだ。
PC自作初心者でも組みやすいゲーミングPC | ||
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CPU | インテル「Core i5-14600KF」 (14コア/20スレッド、最大5.30GHz) |
3万8480円 |
CPUクーラー | ProArtist「GRATIFY AIO5 Black」 (簡易水冷、360mmラジエーター) |
1万5480円 |
マザーボード | MSI「MAG B760 TOMAHAWK WIFI」 (インテルB760、ATX) |
2万980円 |
メモリー | Crucial「CP2K16G56C46U5」 (16GB×2、DDR5-5600) |
1万4280円 |
ストレージ | Crucial「T500 1TB CT1000T500SSD8JP」 (1TB M.2 SSD、PCIe4.0) |
1万2300円 |
ビデオカード | GIGABYTE「GV-N4070WF2OCV2-12GD」 (GeForce RTX 4070、12GB GDDR6) |
8万2980円 |
PCケース | Antec「Constellation C3 ARGB」 (ATX、ミドルタワー) |
1万2980円 |
電源ユニット | Antec「GSK750 ATX3.1」 (750W、80PLUS GOLD) |
1万3880円 |
総額(税込) | 21万1360円 |
※価格は12月10日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。
CPUは不安定動作問題への対策パッチが提供された第14世代Coreプロセッサーの「Core i5-14600KF」を選んでいる。ゲーミング性能はライバルの6コア/12スレッドCPU Ryzen 5 9600Xを下回るが、動画エンコードなどのマルチコア数が効く用途では、20スレッドでより高速に処理する。
そのうえ、価格面でも7000円近く安価になっているのがポイントだ。また、同価格帯となる同世代RyzenのRyzen 5 7600Xではゲーミング性能で並び、動画エンコードなどで圧勝と、コストを押さえて組むなら、なかなか狙い目となっているのだ。
レシピはゲームだけでなく、写真や動画の編集作業といったさまざまな用途を行なうPCと相性の良いCore i5-14600KFに、6階スタッフたちが声をそろえて推すオールインワン水冷CPUクーラーや、RGB LEDファンを標準搭載するピラーレスPCケースなどで構成している。
また、インテルLGA1700プラットフォームなので、ツクモ独自の組み立てマニュアルをもらえる。マニュアルと構成は異なるが、組み立て工程の流れは同じなので、はじめてPCを組むひとも安心というわけだ。
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