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キャラクターに魅力のあるRPGはハズレなし

文句なしの面白さ!『ペルソナ5: The Phantom X』Steam版CBTレビュー P5の新境地はココにあり

2024年12月12日 11時00分更新

オープニングから魅せてくれる驚きの演出が入っていた本作。主人公、イイ表情してますねぇ

 新作ゲーム『ペルソナ5: The Phantom X』(以下、P5X)のクローズドβテスト(以下、CBT)が2024年11月29日~12月5日にかけて実施された。ここではセガよりコード提供を受けたPC(Steam)版CBTのプレイレビューを通して、本作がどのようなゲームなのかを紹介していきたい。

 まず本作は、『ペルソナ5』(以下、P5)を手掛けたセガとアトラスは協力監修という立場であり、開発は中国のデベロッパー・Perfect Worldが担当する(日本版の運営はセガが担当)。対応プラットフォームはiOS/Android/PC(Google Play Games、Steam)で、家庭用ゲームではない点も覚えておこう。

 ざっくり感想をひと言でまとめるなら「まだ見ぬP5の新境地はココにあり!」ってところだろうか。ひとまず『P5』のIPを借りただけのスマホゲーではなく、ガッツリ『P5』であったことだけは伝えておく。

・公式サイト
https://p5x.jp/

※この先、序盤のネタバレが含まれるのでご注意ください。

●日常と異世界を渡り歩く二重生活!

 本作の主人公は東京の雑司ヶ谷で一人暮らしをしている高校2年生。しゃべるフクロウ「ルフェル」と出会い、異世界メメントスへと導かれペルソナ能力に覚醒。昼間は学生、放課後は怪盗「ワンダー」としての二重生活を送ることになる。

主人公(名前は任意)。ワンダーは怪盗としてのコードネームだ。自宅がとても広くて、『P5』主人公との格差を感じるとSNSで話題になっていた

ルフェル。主人公の良きパートナーではあるが、ときおり古風な言葉を使って周囲を困惑させることも。普段は主人公の鞄に収まっている

 学生として授業を受けたり、自由に動き回って人と話したり、バイトでお金を稼ぎつつ人間パラメータを上げたりできる。そのあたりは『P5』と同様だ。驚いたポイントとして、ストーリーを進めるにあたり頻繁にアニメーションが挿入されることが挙げられる。もちろんボイスも付いているので非常にリッチな作りだと感じた。

仲間の1人・新井素羽(あらいもとは)と仲が深まるきっかけのムービー。吹っ飛んだスマホをダイビングキャッチするという、「動きのあるアニメーション」が描かれているのもGOOD

 また、ストーリーとしては「歪んだ欲望」を抱く人物が描かれ、メメントスでパレス(ダンジョン)に潜入し、最奥までのルートを確保したうえで「予告状」をターゲットに送り、欲望の元となっている「オタカラ」を頂戴して改心させる。といった『P5』の流れを踏襲している。

 世界観は踏襲しつつ、登場人物は異なるため新鮮味のあるドラマを楽しめるわけだ。そんななかで見覚えのあるキャラも登場し、「おやおや……?」と考察できる部分があるのも面白い。

異世界用の武器調達といえばミリタリーショップの岩井宗久。本作でもお世話になります!

 メメントスでは車に変化したルフェルに乗り込み、シャドウ(敵)と戦いながら探索を進めていく。落ちている「乗車券」を拾い集め、「精算機」に一定数入れると道が開ける仕組みだ。

新要素の「精算機」。いろいろと報酬がもらえる

 また、本作では「日付」の概念がないことも大きな変更点の1つ。放課後、夕方、夜の時間経過はあるが、「何日後までに●●パレスを攻略せよ」といった期限に追われることなくプレイできるようになったのは良くも悪くも大きな変化と言えるだろう。

もちろん作中で「翌日」などの日付経過はしているが、●月▲日などの具体的なカレンダーはない。ちなみにクリア後のパレスにも、認知パレスとして再び入場可能なので、宝箱の回収も後からでOK

勉強やバイトをするには「行動力」が必要(画像右上の砂時計)。定期的にチャージされるが、すぐに増やしたい場合はアイテムや課金でチャージすることになる

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