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UbuntuのインストールからAI TOP Utilityの設定まで!

GIGABYTEのAI TOPで自分だけのAIを作れるようになろう

2024年12月19日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII
提供: 日本ギガバイト

Llama-3.1-8B-Instructのインストール

 AI TOP Utilityのインストールも完了してこれで一件落着なのであるが、先に示したPDFでは、Hugging FaceからLlama-3.1-8B-InstructをダウンロードしてAI TOP Utilityに追加できることを確認するように説明がある。これをやらなければいけないわけではないが、手順を示しておきたい。

(1) Homeディレクトリに"model"、"data"、"output"の3つのフォルダを作成する。ちなみに"output"はAI TOP Utilityのインストール後に自動生成されていたので、"model"と"data"だけ追加する。

ファイルマネージャでHomeフォルダから右クリックして"New Folder"を選んで生成する

(2) Hugging Face(https://huggingface.co)にWebブラウザでアクセスする。

今回は説明のためにAI TOPマシンで行なったが、別にPCなどがあればそちらでやった方が便利である

(3) 右上のSign Upを選んでユーザー登録を行なう。まずE-mailとパスワード、次いで細かいプロファイル入力を行なう。しばらく(今回だと数分)後にVerification mailが届くので、確かに自分で登録した、とConfirmation Linkをクリックすることでユーザー登録が完了する。

とりあえず名前だけが必須で、後は全部オプションなので名前だけ入れておいた

(4) Access Tokenを生成する。これはサイト右上のアイコンをクリックし、プルダウンメニューで"Access Tokens"を選び、その先で"Create new token"を選ぶ。

右中段の赤枠の中に着目

 すると下の画像にある画面が出てくるので、項目を埋めてからページの一番下にある"Create token"をクリックする。

Fine-grainedのTokenとし、Billing(課金)以外は全部チェックを入れた。名前は本当に適当である

 すると生成したTokenが表示されるのでCopyボタンを押してコピーし、テキストファイル(画面左、上から8つ目がテキストエディターなので、これを開く)に保存しておくのが便利だ(すぐ後で使う)。

(5) Llama-3.1-8B-Instruct(https://huggingface.co/meta-llama/Llama-3.1-8B-Instruct)を探す。これはHugging Faceのトップページの検索窓で"Llama-3.1"と入れれば候補が出てくるので、そこから選べば簡単だ。

 ただしLlama-3.1-8B-Instructの利用には許可が必要である。赤枠の下に"Expand to review and access"という項目があるので、これを展開して名前と生年月日、国、所属(筆者はフリーランスライターなので素直に"Freelance"と書いた)、職業を埋めて、条件に同意するチェックを入れて送信したところ、15分程度でアクセス許可が下りた。これでWebサイト側の作業は完了である。

赤枠内に記載があるとおり、Llama-3.1-8B-Instructの利用には許可が必要だ

アクセス許可が下りた旨のメールが届いたので確認したら、赤枠内が変わっていた。これでAI TOPマシンにDeployできる

(6) HomeディレクトリでTerminalを開き、以下の手順を実施する。

pip install huggingface_hub
~/.local/bin/huggingface-cli login
sudo apt install git-lfs
git clone https://huggingface.co/meta-llama/Llama-3.1-8B-Instruct

 ちなみにhuggingface-cli loginを実施すると、Tokenの内容を入力するように求められるので、先ほどテキストエディターにコピーしておいたTokenをコピー(Terminalで右クリックするとコンテクストメニューからPasteが選べるので、これを利用する)して入力する。こちらのインストールには20分以上を要した。

 これが終わると、AI Top Utilityの中にLlama-3.1-8B-Instructが登録されていることが確認できた。これで問題なく利用できるようになる。

左ペインで"Experiment"を選ぶと、LLM Backboneに/home/aitop/model/Meta-Llama-3-8Bと表示されており、Llama-3.1-8Bが利用可能になっているのがわかる

 以上でインストール作業は完了である。後は思う存分、AI TOPを利用していただきたい。さらにLLMをファインチューニングしたい場合は、下の動画を参考にするといいだろう。なお、今回使用した各種AI TOPハードウェアは、2025年初旬に日本で発売予定となっている。

【関連サイト】

【機材協力】

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