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UbuntuのインストールからAI TOP Utilityの設定まで!

GIGABYTEのAI TOPで自分だけのAIを作れるようになろう

2024年12月19日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII
提供: 日本ギガバイト

オプションサービスの設定はスキップしても問題ないが
動画を視聴したければVLCをインストールしておこう

 インストール後、再起動するといろいろオプションサービスの設定が出てくるが、全部Skipでも問題はない。

さまざまなオンラインサービスへのログインできるが、必須ではないので右上のSkipを押してしまってかまわない(すでにあるアカウントと接続したいのなら、ここでログイン情報の登録を行なう)

商用サービスであるUbuntu proへのアップグレード。普通は要らないので、"skip for now"を選んで右上の"Next"を押す

Ubuntuの動作レポートなどを送信するかどうか。どちらでもいいが、今回は"No, don't send system info"を選んで右上の"Next"を押した

Location Servicesを使うかどうか。Location Servicesを使う予定はないので、無効化して右上の"Next"を

デフォルトではインストールされないアプリケーションの一覧。後で追加できるので、右上の"Done"を選んで終了。もしも動画を視聴したければここでVLCをインストールしておこう

 これで一応完了だが、次の作業に移る前に設定しておいた方がいい項目を2つほど。まずは画面解像度。もう一つが省電力設定。下の画像の左ペインを見ると、"Display"の上に"Power"がある。このPowerを選び、Screen Blank(勝手に画面が消える)を"Never"に、Automatic Suspend(勝手にスリープする)を"Off"にしておくことをお勧めしたい。

画面解像度は1920×1080pixelにした。デフォルトでは1280×720pixelで画面が小さすぎるからだ

運用を始めたら省電力設定はお好みでということになるが、実際にAIの学習をすると数時間どころか数日かかることも珍しくないので、その間に勝手にサスペンドされるのは大問題である

ドライバーとAI TOP Utilityのインストールのための準備

 前節まででUbuntuのインストールは完了したが、これはデスクトップマシンとして使えるだけで、AI学習に必要なものが用意されていない。AMDならROCm、NVIDIAならCUDAのドライバーをインストールする必要がある。これはGIGABYTEのサイトに用意されているので、まずはこれをダウンロードして展開する。

 Firefox(画面左上にアイコンがある)を立ち上げ、そこで"GIGABYTE TRX 50 AI TOP"を検索すると、製品ページが見つかるはずだ(https://www.gigabyte.com/Motherboard/TRX50-AI-TOP#kf)。

OSは英語版だが、ちゃんと日本語でブラウズできるのは便利である(UbuntuというよりもFirefoxの機能だが)

 製品ページの"サポート"を選ぶとドライバー一覧が出てくる。下の方の"Utility(+4)を展開すると、"AI TOP Utility 2.0"がある。

OSにWindows 11が出ているのは、Windows 11の上でWSL2を動かす環境のことを意味しているものと思われる(Windows 11用のバイナリーは含まれていない)

 この右端のダウンロードアイコンをクリックすると、Downloadフォルダに保存が完了する。

AI TOP Utility 2.0の容量は366.75MBとあるが、ダウンロードしたら367MBほどあった

 Downloadフォルダは"~/Downloads"にある。"~"というのは各ユーザーのホームディレクトリ(例えば今回の場合、ユーザー名が"aitop"なので、"~"は"/home/aitop"となる)の下である。少しわかりにくいが、コンソールから作業する場合は混乱しないように気を付けてほしい。

ユーザー名がaitopの場合のフォルダ構成

ユーザーのホーム :/home/aitop/
デスクトップフォルダ:/home/aitop/Desktop
ダウンロードフォルダ:/home/aitop/Downloads

 ファイルブラウザ(デスクトップでFirefoxの右にある"Home"というアイコンから起動)を開いてDownloadsフォルダを見ると、今ダウンロードした"AI_TOP_Utility_ver_2.2.0.zip"があるのがわかる。

標準でダウンロードしたファイルはここに保存される(変更は可能だが)

 この"AI_TOP_Utility_ver_2.2.0.zip"をダブルクリックすると、Extractorが起動するので、中の"AI_TOP_Utility_ver_2_0"フォルダを、Homeにドラッグ&ドロップで展開する。

今回はDownloadsディレクトリに展開した。どのみちインストールが終わればもう用がないためだ

 展開したフォルダを見ると下表のようなデータ構成になっている。ここまでできたら、インストールの準備完了である。

AI_TOP_Utility_ver_2.2.0.zipの中身
dataフォルダ テスト用データを格納
mount_ssdフォルダ 2台以上のSSDを接続したり、これを利用してRAID0を構成するための設定ファイルを格納
AI TOP Utility 2.0 User Manual.pdf インストールの手順が示されたPDF
AI TOP Utility Software installation.mp4 後で説明する、AI TOP Utility Softwareのインストールの手順が示された動画
amd_driver-rocm.sh AMDのROCmドライバーをインストールするためのスクリプト
gigabyte-ai-top-utility-2.0.0.deb AI TOP Utility Softwareのインストール用パッケージ
nvidia_driver_cuda.sh NVIDIAのCUDAドライバーをインストールするためのスクリプト
tutorial_videos_link.txt GIGABYTEが提供する、さまざまな設定を行なうためのTutorial VideoをまとめたGoogle Driveへのリンク

 AI_TOP_Utility_ver_2.2.0.zipの中にある”AI TOP Utility Software installation.mp4”を開けば、AI TOP Utility 2.0のインストール方法を動画で確認できる。ただし動画を再生するためにはあらかじめVLCをインストールしておく必要がある。なお、同じ動画がYoutubeにもアップロードされている

Ubuntuの上からでもPDFの参照は問題ないのだが、動画の視聴に必要なH.264のデコーダーは入っていないので、もし動画を視聴したければVLCをインストールする必要がある

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