まずはUbuntuをインストール
ではここから、環境の整備手順を説明しよう。現状AIの学習などは、ほぼLinux環境が普通になっており、ライブラリー類もこれを前提に用意されている。それもあってAI TOPも標準ではLinux(Ubuntu 22.04.5)が前提になっており、どうしてもWindowsをという場合にはWindows上でWSL2(Windows Subsystem for Linux 2)を動かし、この上で稼働という形になる。シンプルでオーバーヘッドが少ないのは直接Ubuntu環境で利用することなので、以下この手順を説明する。
最初に行なうのはUbuntuのインストールである。まずはUSBメモリー(8GB以上)を用意した上で、別のマシンでOSインストール用の環境を作る。OSのインストールイメージは https://releases.ubuntu.com/jammy/に置かれている"64-bit PC(AMD64) desktop image"のリンクから、"ubuntu-22.04.5-desktop-amd64.iso"をダウンロードする。
Desktop imageはisoファイルになっているので、これをUSBメモリーに書き込むツールが必要である。何種類かあるのだが、筆者はRufusを利用した。書き込みの所要時間は環境によるが、筆者の場合だと十数分であった。
完成したUSBメモリーを、AI TOP PCに装着して電源を入れるとUSBメモリーからブートされ、インストール画面がスタートする。
ここからの手順は別に珍しいものではなく、すぐにGUIが立ち上がり、言語の選択をして"Install Ubuntu"を選び、次いでキーボードレイアウトを選んだ後で、インストールするソフトウェアの設定を行なう。
次にインストール先の構成を選ぶ。この操作は後戻りできないため、念押しされるので確認の上"Continue"を選ぶ。
次にLocationの選択があるので、日本のエリアを選ぶ。最後にアカウントの作成だ。ユーザー名(ここでは"AITOP"にした)と、Ubuntuマシンのホスト名(自動生成されるが変更可能)、Ubuntu Desktopへのログイン名(これも自動生成だが変更可能)、そしてパスワードを入力する。
以上でUbuntuのインストールに必要な入力作業は完了で、後は勝手にインストールプロセスが実行され、完了すると最後にリブートが要求される。リブートしたらインストールそのものは完了である。
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