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UbuntuのインストールからAI TOP Utilityの設定まで!

GIGABYTEのAI TOPで自分だけのAIを作れるようになろう

2024年12月19日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII
提供: 日本ギガバイト

 GIGABYTEは今年6月に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2024において、ローカル環境でAIの学習を加速するためのデスクトップとしてAI TOPを発表した。このAI TOP、ユーザーの環境に合わせて6種類のマザーボード4種類のビデオカード2種類のSSDが用意され、ニーズに合わせて組み合わせてシステムを構築できる。このAI TOPマシンを実際に利用可能にするところまでを、ここではご紹介したい。

Ryzen Threadripper向けの「TRX50 AI TOP」。AIを自分で育てられる最高峰のワークステーションを組める

 AI TOPシリーズは、オフラインで自分だけのAIを作れる「AI TOP Utility」のライセンスが含まれているのが特徴だ。オフラインでのAI学習は、企業秘密をAIに覚えさせて新たな技術開発に役立てたい、顧客情報をAIに覚えさせて商品ターゲットを絞り込みたいなど、データをクラウドにアップするのは抵抗がある場合において効果的だ。AI研究者が自宅でAI学習の研究をする際にも役に立つ。

信頼性と堅牢性に特化したAI TOPシリーズで固めたシステムを紹介

 使用するシステムは以下のとおり。

検証環境
CPU AMD「Ryzen Threadripper PRO 7975WX」
CPUクーラー Silverstone「IceGem 360」
マザーボード GIGABYTE「TRX50 AI TOP」
メモリー TEAMGROUP「T-CREATE MASTER DDR5 16GB×8」
(Threadripperの仕様の関係で、DDR5-5600動作)
ビデオカード GIGABYTE「GeForce RTX 4070 Ti SUPER AI TOP 16G」
ストレレージ GIGABYTE「AI TOP 100E SSD 1TB」
電源ユニット GIGABYTE「UD1600PM PG5 AI TOP」
PCケース GIGABYTE「AORUS C500 GLASS」

側面がガラスパネルだが、かなり厚いので強度は十分。ただしその分重量はそれなりにある

GPUカードを最大4枚まで搭載可能。CPU用のラジエーターは上面排気となっており、GPUの発熱の影響を受けにくい

マザーボードはフルカバードタイプ。SSD用のM.2スロットはカバー下、4本のPCIe x16スロットの間に位置している。ちなみにカバーもM.2 SSDの取り付けも工具レス・ワンタッチで行なえる

TEAM Groupのワークステーション用DDR5。もちろんECC保護付きである

ビデオカードは2スロット厚で無理なくマザーに実装できる。補助電源コネクターは12VHPWR×1

AI TOPシリーズのSSD。1GBのキャッシュも内蔵されている

電源は底面に配置され、ワンタッチで引き出し可能。1600Wの80 PLUS Platinum対応である

フロントパネルはケース上面に位置する。USB×3と電源の他、リセットスイッチもあるのはうれしい

背面。ちなみにGPUを一番上のPCIe x16スロットに装着すると、HDMIコネクターはなんとかなるがDisplayPortコネクターはクリアランスが十分でなく、モノによっては装着できないケースも。GPUの4枚構成というのでなければ、一番上には装着しない方が便利かもしれない

 ここでちょっとしたTipsを。マザーボードのカバーを取るとM.2スロットが4つあるが、Ubuntuでブートする場合、最下段の2つにNVMe SSDを装着してもブートが上手くいかない。中段ないし上段にブート用SSDを装着することをお勧めする(データ用SSDは最下段でも問題ない)。

赤枠の中がM.2スロット。SSDとGPUの間にカバーがあるため直接熱が伝わることはないだろうが、この写真のようにGPUの真下にSSDが来ないようにすることをお勧めしたい

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