ゲームや動画編集はもちろん自分だけのAIも作れちゃう
GIGABYTE AI TOPマザーボードはなぜ超高額なのか? AI研究者にはむしろ格安と言える製品だった
約20万円の「Z890 AORUS XTREME AI TOP」を眺める
まずは11月29日より販売がスタートした「Z890 AORUS XTREME AI TOP」を見ていく。長時間の高負荷運用も安心して行なえる22+1+2フェーズの超堅牢な電源回路設計や、AI学習とAI生成を効率良く実行できるマルチGPUのサポート、2基の10ギガビットLANなど、その魅力を確認していこう。
Core Ultraのマルチコア性能を最大限に引き出すVCOREは、110A SPS採用22フェーズ電源回路を搭載。CPU内蔵GPUとメモリーのVCCGTには80A SPS採用の1フェーズ、CPUに接続されたPCIeレーンのVCCSAに80 SPS採用2フェーズという22+1+2フェーズの電源回路を備える。電源回路の冷却面も強力で、多数の冷却フィンを備えたヒートシンクとヒートパイプで構成されている。
マルチGPUにも対応しているのも特徴のひとつ。ビデオカード向けにCPUレーンのPCIe5.0×16スロットとPCIe5.0×8スロットを備え、PCIバス幅がPCIe5.0に強化される見込みとなっている次世代GPUとの組み合わせも安心というわけだ。マルチGPUにより、AI学習やAI生成を効率良く行なえる。
ひと際目を引くDDR5メモリー冷却機構
メモリースロットに備わっている冷却機構「DDR Wind Blade XTREME」もトピックのひとつ。「AI TOP Utility」の動作最低メモリー容量となる64~128GBをクリアーする32GB/48GB×2や、64GB×2~4枚を搭載した時も、DDR5メモリーに風を送り冷却。安定した動作を実現する。
そのうえ、DDR5メモリーの新規格DDR5 CUDIMMをサポートしている。CPUとメモリーチップ間の信号を強化し、高速クロック動作の安定性を向上させるクロックドライバー(CKD)チップをメモリーの基板上に実装することで、DDR5-9600といった爆速を実現したメモリーを組み合わせられる。
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