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GIGABYTE AI TOPマザーボードはなぜ超高額なのか? AI研究者にはむしろ格安と言える製品だった

2024年11月29日 17時45分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII
提供: 日本ギガバイト

約20万円の「Z890 AORUS XTREME AI TOP」を眺める

 まずは11月29日より販売がスタートした「Z890 AORUS XTREME AI TOP」を見ていく。長時間の高負荷運用も安心して行なえる22+1+2フェーズの超堅牢な電源回路設計や、AI学習とAI生成を効率良く実行できるマルチGPUのサポート、2基の10ギガビットLANなど、その魅力を確認していこう。

「Z890 AORUS XTREME AI TOP」は、パッケージも巨大だが、フォームファクターには、E-ATX規格を採用している

 Core Ultraのマルチコア性能を最大限に引き出すVCOREは、110A SPS採用22フェーズ電源回路を搭載。CPU内蔵GPUとメモリーのVCCGTには80A SPS採用の1フェーズ、CPUに接続されたPCIeレーンのVCCSAに80 SPS採用2フェーズという22+1+2フェーズの電源回路を備える。電源回路の冷却面も強力で、多数の冷却フィンを備えたヒートシンクとヒートパイプで構成されている。

22+1+2フェーズ電源回路を採用する。コンデンサーやチョークがズラリと並んでいる

電源回路を冷却するヒートシンクには、多数のフィンが備わっており、トップとリア側はヒートパイプで連結されている

 マルチGPUにも対応しているのも特徴のひとつ。ビデオカード向けにCPUレーンのPCIe5.0×16スロットとPCIe5.0×8スロットを備え、PCIバス幅がPCIe5.0に強化される見込みとなっている次世代GPUとの組み合わせも安心というわけだ。マルチGPUにより、AI学習やAI生成を効率良く行なえる。

PCIe5.0×16動作のメインスロット。10倍の耐荷重を実現し、EMIシールドも施された「Titanium Ultra Durable PCIe Armor」を採用する

セカンドGPU用のスロットは、PCIe5.0×8で動作する。こちらのスロットにも「Titanium Ultra Durable PCIe Armor」を装備する

ひと際目を引くDDR5メモリー冷却機構

 メモリースロットに備わっている冷却機構「DDR Wind Blade XTREME」もトピックのひとつ。「AI TOP Utility」の動作最低メモリー容量となる64~128GBをクリアーする32GB/48GB×2や、64GB×2~4枚を搭載した時も、DDR5メモリーに風を送り冷却。安定した動作を実現する。

 そのうえ、DDR5メモリーの新規格DDR5 CUDIMMをサポートしている。CPUとメモリーチップ間の信号を強化し、高速クロック動作の安定性を向上させるクロックドライバー(CKD)チップをメモリーの基板上に実装することで、DDR5-9600といった爆速を実現したメモリーを組み合わせられる。

ひと際目を引くメモリー冷却ギミックの「DDR Wind Blade XTREME」

「DDR Wind Blade XTREME」は、簡単に着脱でき、2基のファンを内蔵している。カバーはマグネットで固定され、ファンなどへの電力供給も配線不要になっている

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