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宅配業者や金融機関を騙るフィッシング詐欺にも要注意

警告! ブラックフライデーは個人情報を奪う危ない詐欺メール急増期間です

2024年11月28日 18時00分更新

せっかくの買い物が全キャンセル!?

 そして購入後も油断してはいけません。大量にバラまかれるフィッシングメール・SMSの類は、「お目当ての商品を購入できた!」と喜ぶあなたを狙って送信されるのです。

 ブラックフライデーのような大セール期間中、購入の手続きが済んでから荷物が届くまでの期間はいつもより大きく伸びます。年内に届けば上出来、なんてケースも十分あり得ます。

 そんな空白のタイミングに、「アカウント情報に不正が発見されました/個人確認のため下記URLよりアカウント情報を再入力してください/48時間以内に確認できない場合、アカウントは凍結され注文はすべてキャンセルとなります」などと書かれたメールが届くのです。

 「せっかく購入できたのに、このままだとキャンセルになっちゃう!」と慌ててURLをタップしてはいけません。それは詐欺師の思うツボです。上記同様、偽Webサイトで洗いざらい入力させられた挙句、個人情報を盗まれてしまうでしょう。

Amazonを騙るフィッシングメールの例

さまざまなパターンが存在する

真偽を見分けようとするのはやめましょう

 それでも、ひと昔前の詐欺メールは、海外で使われた文面を直訳したような稚拙な内容でしたので、万が一届いたとしても「さすがにこれは偽物だろう」と察することができました。

 ところが最近は生成AI技術の進展によって、日本語として問題ない文面が簡単に作成できるようになってしまいました。たとえ日本語がわからない詐欺師でも、生成AIのおかげで膨大な種類の日本語メールを短時間で用意することが可能なのです。

 残念ながら、文面で真偽を見分けることは困難になりつつあります。ですから対策は、すべてのメールを疑うところからスタートです。あらかじめ、よく使うサービスはブックマーク設定しておきましょう。そして、届いたメールの内容問わずブックマークから(あるいは自分で検索して)公式にログインして、メール内容の真偽を確かめるのです。

 以前にもご紹介しましたが、たとえばAmazonは「アカウント&リスト」→「アカウントサービス」→「メッセージセンター」で、公式から送られてきた各種メールを閲覧できます。そこになければニセモノと判断してOKでしょう。

 マカフィーが発表した「2024年ホリデーショッピング詐欺に関する調査」によると、詐欺メッセージは急増しており、日本人回答者の44%が「Amazonのセキュリティ通知やアカウント更新に関する通知を受信」しており、また43%は「ヤマト運輸や佐川急便などの配送業者から偽の再配達通知や配送トラブル通知を受信」したことがあるそうです。

 もはやフィッシング詐欺は、誰でも遭遇すると考えるべきトラブルになっています。セキュリティにも注意を払いつつ、年に一度の大セールを楽しみましょう!

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