SNSを利用する60~80代は外出頻度が高い傾向も
シニア層にも広がるLINE、60代の約8~9割、80代でも3人に1人が利用中
LINEはシニア層でもインフラに
シニア層は、どのくらいSNSを利用しているのか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2024年シニア調査」(2024年1月)を見てみよう。
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それによると、LINEの利用が高く、同年代で比べると女性が男性より高くなっている。60代では8~9割、70代では6~7割、80代でも3~4割が利用している。もはや、LINEはほぼすべての世代に浸透したインフラと言って良いだろう。
LINE以外のFacebook・X・Instagramなどのサービスに関しては、70代、80代の利用率はかなり低い。一方で、60代男性のFacebook、同じく女性のInstagramの利用率は、それぞれ2割に至っている。若ければ若いほどSNSの利用率も、利用するSNSの数も多くなっているというわけだ。
SNS利用者は外出頻度が高い傾向に
各SNS利用者と未利用者に分け、外出頻度を比較したところ、SNS利用者のほうが外出頻度が多かった。なお、どの年代でも、SNS利用者のほうが外出頻度は多い。SNSは連絡手段や情報の共有などに使われるため、外出頻度が高く活動的なほうが利用率が上がると言えそうだ。
シニア世代もLINEを使っている。離れて住む祖父母世代も入れて家族のLINEグループを作ってはいかがだろうか。いざというときの安否確認に使えるほか、健康状態や心配なことなども共有しやすくなり、お互いに安心だ。
活発な祖父母世代には、向いていそうなSNSをおすすめしたり、使い方を教えてあげたりすることで、交友関係が広がり、老後の生活も豊かになるだろう。ぜひうまく活用していただければ幸いだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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