唐突ですが、今回は「あくび猫」特集。ついさっき、いいあくび写真が撮れたのだ。うちの黒猫ミルの姿が見えないなと思ったら、カーテン裏、ちょうど日差しが当たるところでぬくぬくしてたのである。冬が近づいたなあと感じるひとときですな。
その姿を撮ろうとカーテン裏にカメラを入れたとき、ちょうど大あくびをしてくれたのだ。黒猫のあくびって、白い歯とピンクの舌がいい感じに映えてくれる。
冒頭写真も、うちのミル。くるんと巻かれた舌がチャームポイントだ。あくびするときはたいてい目を閉じているのだが、たまに目を開いたまま大あくびすることもあり、ちょっと怖い。
いったい猫は、どのくらい大きく口を開けてあくびをするのか。今年(2024年)撮影した中では、これが一番かと思う。
そして、よく見ると犬歯がない。ローアングルで撮ろうと構えたときの不意のあくびなので、目も見えず歯もなく、なんとも不思議な写真になってしまった。
歯がないといえば、以前飼っていた大五郎。いつの間にか犬歯が2本ほど抜け、その後、残った歯も悪くなって(歯ぐきが腫れてた)抜いてもらったのである。歯が痛くて食事もしづらいって感じで困っていたから。
歯がなくても、とりあえずキャットフードを食べるぶんには困らないようである。ドライフードを噛まずに飲み込むものだから、飼い主としては大丈夫か不安になるけれども、当人いや当猫は何の問題もないよって顔をしてる。人に世話をしてもらうってことは、噛まなくても食べられるもので生きていけるってことなのだ。
歩きながらあくびをする猫というのも、なかなか魅力的である。こっちに向かって歩きながらあくびをするという愛らしい姿をぜひ。
もう1枚は、ちょうど目を細めてるので顔が宇宙人っぽい。
猫のあくびって予兆があるので撮りやすいといえば撮りやすいのだが、不意にやられると最適なタイミングで撮るのは難しい。いや、昔は難しかった。いまはオートフォーカスは速いし、勝手に猫にピントを合わせてくれるしで、「はっ」と思ってカメラを向けても間に合う。技術の進化って偉大だ。
ちょっと前までは、間に合わなくて口を閉じかけた、ちょっと間の抜けた顔で撮れちゃうことが頻繁にあったからね。それはそれでかわいいのだけれども。
では最後に、あらぬ場所であらぬかっこうであくびした子猫を。
ここ、門柱の上なのだけど、その裏は急斜面になってて、落ちたら猫といえども慌てるに違いないって場所なのだ。そんな狭くて危険な場所で転がりながら大あくびしたのである。思わず撮っちゃうよね。
にしても、猫のあくび姿って、ほほえましくていいですな。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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