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Meta Quest 3S

【好機】4万円なら買ってもいいかも、いまVRゴーグルを選ぶなら「Meta Quest」だ!

2024年11月24日 18時00分更新

「Quest 3S」のメリットとデメリット

 以下、「Quest 3S」ならではの特徴(メリット)と、購入する際に注意したいポイント(デメリット)について紹介します!

特徴1:高品質なMRでフィットネスや仮想デスクトップがはかどる

 Quest 3Sは新たにカラーカメラを搭載し、VRに加えてMRにも対応したヘッドセット。VRはともかくMRという言葉に聞きなじみがない人もいるでしょう。

Meta Quest 3S

Quest 3Sは周辺やコントローラーの認識用のトラッキングカメラに加えて、カラーパススルー向けのRGBカメラを搭載した

 MR(Mixed Reality)は、現実空間に仮想のデータを重ね合わせて表示する、複合現実の仕組み。平面のデータを重ねていたARを、より進化させた技術ともいえます。Quest 3Sだと普段のメニュー操作や、体を激しく動かすゲームで実際の部屋の状況を見ながらプレイできるといった恩恵があります。

Meta Quest 3S

MR対応のスポーツやフィットネスアプリは、部屋の映像にオブジェクトが浮かぶ表現になる。周辺の状況や障害物を気にしながらプレイできて安心だ

 VR(Virtual Reality)は、仮想空間を現実であるかのように体験できる仕組みです。Quest 3SのようなVRヘッドセットでは視覚と聴覚のみの再現ですが、ゲーム内の世界へ没入するような体験を楽しめます。

Meta Quest 3S

VRは仮想空間に入り込めるのが楽しい。シューティングの場合、実際に体を動かして身を隠し、銃を構えるといった操作を楽しめる。ただし、部屋の周囲が見えないので広い場所で楽しもう

 MRの機能が搭載されたことで、リラックスして操作したい時はゴーグル下のボタンひとつで部屋の状況を視認しつつ、アプリを利用できるようになりました。常時VRの仮想空間に入っているのが苦手という人も、Quest 3Sなら気軽に楽しめます。

Meta Quest 3S

Quest 3Sの操作メニューをMRで表示。コントローラーの代わりに手と指の動きで操作するハンドトラッキングにも対応

 MR空間では、コンピューター操作も利用できます。さらに、Metaと提携しているマイクロソフトはMicrosoft Ignite 2024にて、2024年の年末までにWindows 11を直接操作する機能のパブリックプレビューを提供すると発表しました。

Meta Quest 3S

マイクロソフトはQuest向けにWindows 11の操作機能を提供する予定

特徴2:大画面シアターやVR動画が楽しい!

 MR/VRゴーグルはアプリやゲームを楽しむだけでなく、大画面での映画視聴も楽しめます。自宅には置けない映画館のような大画面で、YouTubeやAmazon Primeビデオなどの映像を視聴できます。

Meta Quest 3S

MR対応で、自室に大画面スクリーンが現れたかのような動画の視聴環境を実現

 また、PCでは迫力がわかりづらい360度スクリーンの動画や写真のほか、VRゴーグルでないと楽しめないVR立体動画も楽しめます。

Meta Quest 3S

「YouTube VR」「Amazon Prime Video」「DMM VR動画プレイヤー」「U-NEXT」など、国内大手動画配信の多くがアプリを提供

 MR対応により、動画の視聴中も部屋の状況をみられるので、机に置いたグラスやお菓子を取る、周囲の人と感想を言い合うといった使い方もラクになりました。これまでのVR体験は少し寂しいと感じていた人も、Quest 3Sならより快適に過ごせます。

特徴3:PCの高画質VRタイトルもワイヤレスで楽しめる

 Quest 3S単体で多くのゲームやアプリを楽しめますが、より高画質なVRタイトルを楽しみたいなら、Steamで配信しているPC VRゲームにも注目です。人気の「VRChat」も、すべてのワールドを楽しむにはPC版が必要です。

 接続方法はUSBケーブルを利用した有線と、ワイヤレスの両方に対応。有線はケーブルの存在が気になりますが、安定した通信に加えて電力を供給できる点が便利です。ワイヤレスはWi-Fi 6E対応なので、高速な5GHz帯に加えて6GHz帯も利用できます。

Meta Quest 3S

 対応するゲーミングPCですが、GPUがGeForce RTX 3060以上というのがひとつの目安となります。予算に余裕があり画質や見やすさを追求したい場合は、4Kかつ60fps以上を処理できるRTX 4070以上のクラスを選んでもいいでしょう。

購入時に注意したい2つの側面

ヘッドバンドと接顔部の装着感が良くない

 標準のヘッドバンドは、締め付けの調節に対応したゴムバンドを採用しています。ただし、使い続けていると圧迫感や装着の不安定さ、脱着時のひっかかりでMR/VRへの没入感が阻害されがち。接顔部のフェイスパッドも硬めで、隙間から光が入ることもあります。

Meta Quest 3S

ゴム状のヘッドバンドで固定するので、圧迫感があり取り外しが面倒。男女問わず、髪が崩れるのも気になるところ

 ヘッドバンドとフェイスパッドに関しては、Meta純正オプションの「Eliteストラップ」や「シリコン接顔部」、もしくは店頭やネット通販でより安く購入できるサードパーティーの製品など、安定した装着感と脱着のしやすさをサポートしてくれる製品への交換をおすすめします。

Meta Quest 3S

Metaの純正オプションのほか、ネット通販を探すと各社が使い勝手のいいヘッドバンドとフェイスパッドを販売している。快適に使いたいなら買っておこう

PC VRユーザーは上位モデルQuest 3の選択も要検討

 Quest 3Sは、前機種Quest 2と同価格帯ながらもSoCやカメラなど主要なコンポーネントを新しいものに更新し、上位モデルのQuest 3と比べても遜色ない性能にまで高めた、高コストパフォーマンスモデルです。

 ただし、解像度(片目1832×1920)と視野の広さ(視野角 96度(水平)/90度(垂直))に関しては変更されていません(その代わりに、別売りの視力補正レンズは流用できる)。そのため、PCと接続して動かすフル機能のVRChatやSteamのVRタイトルを中心に楽しむ場合は、Quest 2からQuest 3Sに買い替えても価格ほどの違いを感じられません。

Meta Quest 3S

内部は別物だが、レンズ周りだけはQuest 2と同じ形状だ

 PCと接続した時の見え方の進化を求める人は、直販価格8万1400円と高額になりますが、上位モデルのQuest3を選ぶことをオススメします(解像度 片目2064×2208、視野角110度(水平)/96度(垂直))。

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