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マカフィー「2024年ホリデーショッピング詐欺に関する調査」を実施

日本人の10人に1人がディープフェイクに騙されて買い物をした経験あり

2024年11月25日 09時30分更新

ブラックフライデーから始まるショッピングシーズンは、AI技術を活用した詐欺に要注意

日本人の80%以上は「本物か生成AI製か見抜く自信がない」

 マカフィーは11月、ブラックフライデーから年末年始にかけてのセールシーズンに向けて、AI技術を悪用した詐欺が買い物客に与える影響をまとめた「2024年ホリデーショッピング詐欺に関する調査」を実施。

 その結果、「巧妙化したAI詐欺によって消費者が金銭的な損失を被るリスクが高まっている」そして、「消費者のホリデーショッピングへの姿勢にも変化が起きている」ことが明らかになったと発表した。

※2024年11月に世界7ヵ国(米国、オーストラリア、インド、英国、フランス、ドイツ、日本)の18歳以上の成人7128人へのオンラインアンケートをまとめたもの。

 調査によると、「サイバー犯罪者の活動はホリデーシーズンに活発になる」と答えた日本人は61%にのぼり、84%が「進化するAIが詐欺の検知を困難にしていることを懸念」と回答。また、35%が「昨年よりも今年のホリデーシーズンにオンライン詐欺に遭うこと」を心配している。

 また、日本人の半数以上(54%)が1年前に比べてディープフェイクをより懸念していると回答し、10人に1人(11%)が生成AIで加工された有名人の画像などをきっかけに商品を購入したことがあるという。

年末年始のショッピングシーズンは犯罪者も活発に

 加えて、「自分または知人がディープフェイク詐欺の被害に遭ったことがある」と答えた日本人が6%おり、そのうち35%が金銭的な被害を受けている。なかには75万円以上を損失した人も。

 すでに日本人の78%が「SNS上のAI生成コンテンツを見抜く自信がない」、83%が「音声メールや音声メモがAIによって生成された偽物か、あるいは本物であるかを見分ける自信がない」と回答している。

 こうした調査結果について、マカフィー代表取締役社長 栗山憲子氏は、年末年始は我々と同じようにサイバー犯罪者も活発になる季節だとしたうえで、「AIの進化によって、今や驚くほどリアルな有名人による偽の推奨が出回るようになり、信頼の厚いブランドのメッセージやウェブサイトまで完璧に模倣」できると警告を促している。

 調査結果の概要は以下。

「2024年ホリデーショッピング詐欺に関する調査」の主な傾向

1. 詐欺メッセージが急増
 昨今ではAIが生成した詐欺メッセージが溢れており、多くの人が被害に遭っています。日本人の79%が「AI詐欺の台頭がオンライン上の習慣を変えるきっかけになっている」と回答しました。

・メール(72%)、テキストメッセージ(6%)、SNS(22%)で詐欺と思われるメッセージを受信
・「懸賞に当選しました」という受信(58%)
・クレジットカードや銀行口座に緊急対応が求められるメッセージを受信(44%)
・Amazonのセキュリティ通知やアカウント更新に関する通知を受信(44%)
・ヤマト運輸や佐川急便などの配送業者から偽の再配達通知や配送トラブル通知を受信(43%)
・購入した覚えのない商品の購入通知を受信(23%)

2. お得な情報に飛びつく代償
 インフレによる物価上昇を受け、52%の日本人が年末年始のセールを狙って買い物する予定と回答しましたが、安さを追い求めるあまり詐欺に遭遇するリスクが高まる可能性があります。

・SNSでは知らないブランドの広告を目にすることがある(69%)
・お得な買い物をするために早めに買い物を開始する予定(31%)
・お得な商品を見つけたらすぐに飛びつく(14%)
・価格が適切であれば知らない小売業者からでも購入する(10%)

3. SNSでのショッピングに潜むリスク
 米国では1億人以上がSNSでのショッピング機能を活用した直接的な購入をしたことがあり、SNS上での購買行動が普及しているのに比べ、日本での利用者数の増加にはまだまだ伸びしろがあります。

 日本人の65%が「ホリデーシーズンにAmazonで買い物をする予定」と回答し「Instagramで買い物をする予定」と回答した人は2%に留まり、現在のところホリデーショッピングは、ECサイトの利用が主流であることがわかりました。

 一方、米国ではZ世代をはじめとする消費者の83%が「買い物はSNSから始まる」と回答しており、ホリデーシーズンの買い物はまずSNSで情報を探す傾向にあります。

 米国人の12%がTikTok(日本でのサービス利用不可)、7%がInstagram、5%がPinterestでの買い物を計画していると回答しました。特に上位のTikTokやInstagramなどのSNSプラットフォームは、簡単でアクセスがしやすいショッピング体験ができるとして人気を牽引しています。

 SNSショッピングは大変便利ですが、消費者は新しいリスクにさらされることにもなり、特に気が散漫している時に買い物をする場合はそのリスクがさらに高まります。

 74%の米国人がホリデーギフトをオンラインで購入したことがあり、その利用シーンはベッド上で62%、職場で32%、トイレで29%、風呂で11%などあらゆる日常の機会やくつろいでいるときに購入していることがわかりました。

推奨する安全なホリデーショッピングのヒント

クリックする前に再考:リンクのクリックを促すようなメールやSMSを受け取った場合、それがお得な価格で有益な情報であったとしてもメッセージに反応しないことが得策です。常に送信元である正規サイトへ直接アクセスして本当の情報であるかを確かめてください。

AI詐欺にはAIで対抗:SMSやSNS、メール、ウェブブラウザに表示される危険なリンクをブロックするマカフィー 詐欺メッセージ対策はAI駆動型テクノロジーを活用しており、SMSやSNSでのやり取り、メールやウェブの閲覧を安心して行なうことができます。

ディープフェイクの特定:コンテンツにわずかでも不整合がないかを確認しましょう。不自然な瞬きや目の動き、おかしな手や歯、または話す人の口元と音声が不一致、音質が歪んでいるなどがディープフェイクの特徴になります。

McAfee+のような包括的なオンライン保護機能に投資:個人の識別、プライバシーおよびデバイス保護を提供する製品を使用して、たとえ最新の著名人のニュースでも疑わしいリンクやサイトを検知して保護する機能で、自分自身や家族のオンライン上の安全を確保しましょう。

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