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おい! こんな見た目で1トン運べるのかい!

ANA貨物上屋には大量の怪力ロボがうごめいていて、もはや未来しかない

2024年11月20日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

 コンテナに積み込むときは、同じように専用端末でピックアップポイントのQRコードを読み込み、荷物のデータを送ると、無人搬送車が保管場所へ向かって、パレットを持ち上げながら持って来てくれます。

 あとはフォークリフトで荷物をピックアップしてコンテナへ積み込むだけ。空になったパレットは、やはり無人搬送車が持って帰ってくれるので、ピックアップ場所にパレットがたまるということもありません。この作業を60台が常に動いて作業しており、輸出エリアの保管場所はほぼ無人。せっせとけなげに働くロボットの姿は壮観です。

60台のロボットが無人のエリアで働き回る姿がかわいい!

 フォークリフトでの「持ち込み」と、「ピックアップ」は人力です。ただ、これまではフォークリフトで保管場所まで運んで、保管場所を探したりする手間がかかっていたわけで、この作業がなくなるだけでもかなり効率化されるというわけです。

従来のオペレーションでは、すべて人が運転するフォークリフトで搬送していたので、人が作業する時間が長かったとか

●保管場所へとゴリゴリ運んでくれる

 また輸入エリアでは5台の無人搬送フォークリフト(AGF)が稼働しています。こちらは、荷物の保管場所が自動車の立体駐車場のような自動高層ラックになっているのですが、無人搬送フォークリフトと連携して、荷物の収納や取り出しが自動でできるようになっています。

自動で動作する無人搬送フォークリフト(AGF)

輸入エリアの自動高層ラック。中は自動車の立体駐車場のようなシステムで管理されています

 一般的には目にする機会のない施設ですが、海外へ航空貨物を送る際、「あの無人搬送車が持ち上げて運んでくれるかも……」と想像すると、ちょっとワクワクしませんか? 

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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