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【レビュー】Galaxy Watch 7はPixel Watchよりも使いやすい?

持続時間でのスペックで上回る
Galaxy Watch 7のほうが電池持ちがいいと思いきや……

 電池持ちはほぼ互角で、どちらも「ギリギリ1日は持つ」という印象でした。スペックを見ると、Galaxy Watch 7(44mm)のバッテリー容量は425mAh。持続時間は、AOD(常時表示)設定時で最大30時間、AODを使わない場合は最大40時間となっていました。しかし、実際にはそんなに持たないかも……。

スマートウォッチ

Galaxy Watch 7は思っていたよりも電池の減りが早く、省電力モードのお世話になることが多かった。使いたくなる機能が多かったことも要因かもしれない

 一方、Pixel Watch 2のバッテリー容量は306mAhで、常時表示で最大24時間持つとのこと。こちらは、まさにその通りという電池持ちでした。

 ちなみに、新たに発売されるPixel Watch 3(45mm)のバッテリー容量は420mAhで、持続時間は常時表示で最大24時間、バッテリーセーバーモードで最大36時間となっています。電池持ちを重視するなら、Pixel Watch 3を選ぶのが得策かもしれません。

あれば便利な機能は、どちらもフル装備

 スマートウォッチの機能は、どのメーカーのどのモデルを選んでも似たり寄ったりになってきましたが、今なお搭載されることが少ない機能もあります。まず、NFC(FeliCa)を用いる決済機能。Galaxy Watch 7とPixel Watch 2はどちらも「Googleウォレット」を利用でき、「Suica」「iD」「QUICPay」が使えます。

スマートウォッチ

Suicaを使えると、やはり便利。どちらも対応している

 次に、ハンズフリーで天気を調べたり、タイマーを起動したりできる音声アシスタント機能。スマートウォッチと相性がよく、使い勝手が向上する機能で、どちらも「Googleアシスタント」が使えます。

 そして、スマホと接続されていなくても、電話やメッセージなどを利用できるLTEオプション。先にも挙げましたが、どちらもLTE対応モデルを選んで、スマホと同じ電話番号で使えるサービスに加入すれば使えます。ドコモは「ワンナンバーサービス」、auは「ナンバーシェア」、ソフトバンクは「ウェアラブルモバイル通信サービス」という名称です。

 両モデルを使い比べてみると、共通する機能が多いものの、それぞれ個性があり、使う気分は異なりました。端的に言えば、Galaxy Watch 7は楽しくポジティブに使えて、Pixel Watch 2はとりあえず腕に巻いておけば安心、そんな印象。

 機能面ではGalaxy Watch 7が優位で、その分、価格も高い。多機能を求めるならGalaxy Watch 7、コスパを重視するならPixel Watch 2が正解でしょう。ただし、新しいPixel Watch 3は5万2800円〜と、結構いい値段になっているので、慎重に検討すべきです。

 
Galaxy Watch 7

筆者紹介——村元正剛
 iモードが開始された1999年から携帯電話市場を追い、新機種のレビュー記事などを多くの雑誌やウェブに寄稿。最近はスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、スマートスピーカーなど、スマホとつながるデバイスにも興味を深めている。編集プロダクション・ゴーズの代表で、スマホ関連の書籍/ムックの編集も手がけている。

 

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