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USB充電器でも使用可能

思い通りに電圧が出力できる! 小さくてジャマにならない直流安定化電源は、電子工作の強い味方です

2024年11月18日 18時00分更新

 電圧や電流の上下は、ボタンのクリックだけでなく、直接の数値入力もできます。出力設定を記録するグループ機能も使えるので、本体を操作せずとも簡単に電圧などを設定できるのが便利です。なお、出力のオン/オフは右下の電源ボタンで行えます。

電圧と電流の設定を記録するグループ機能も利用可能

 このソフトの真価は「上級」機能にあります。上部にあるメニューから「上級」をクリックすると利用でき、電圧や電流を自動的に変化させられるというもの。

 これの何が便利かといえば、電圧や電流ごとの挙動確認が容易になることです。最適な動作電圧を知りたいとか、AD変換が正確に行われているか、といったテストに使えます。

 事前入力した電圧・電流設定をループ出力できる「自動モード」のほか、任意のステップで電圧を変化させ、設定電圧になったら停止する「電圧スキャン」などが利用できます。

上級では、電圧や電流の設定を自動で変化してくれるモードを装備

●USB充電器を使う場合は20Vまで

 なお、ACアダプターなら最大32Vまで入力できますが、PD対応USB充電器の場合は20Vまで。試しに28Vまで対応した140WのUSB充電器を接続してみましたが、この場合でも20Vまでしか上がりませんでした。

 また、出力の最大電圧は「入力電圧-0.2V」となり、入力電圧以上に高い電圧は出力できません。つまり、PD対応のUSB充電器を使う場合、出力可能な最大電圧は20V以下となります。30Vまで出力したい場合は、ACアダプターを使いましょう。

 とはいえ、大抵の電子工作であれば、20Vまで出力できればまず困らないので、実質的に問題ないと言えそうです。……たまに、24Vとか48Vとか欲しくなったりもしますけどね。

●お気に入りポイント●

・PD対応USB充電器が使える

・簡単操作で任意の電圧が出力可能

・PCソフトから操作ができる

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この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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