電圧や電流の上下は、ボタンのクリックだけでなく、直接の数値入力もできます。出力設定を記録するグループ機能も使えるので、本体を操作せずとも簡単に電圧などを設定できるのが便利です。なお、出力のオン/オフは右下の電源ボタンで行えます。
このソフトの真価は「上級」機能にあります。上部にあるメニューから「上級」をクリックすると利用でき、電圧や電流を自動的に変化させられるというもの。
これの何が便利かといえば、電圧や電流ごとの挙動確認が容易になることです。最適な動作電圧を知りたいとか、AD変換が正確に行われているか、といったテストに使えます。
事前入力した電圧・電流設定をループ出力できる「自動モード」のほか、任意のステップで電圧を変化させ、設定電圧になったら停止する「電圧スキャン」などが利用できます。
●USB充電器を使う場合は20Vまで
なお、ACアダプターなら最大32Vまで入力できますが、PD対応USB充電器の場合は20Vまで。試しに28Vまで対応した140WのUSB充電器を接続してみましたが、この場合でも20Vまでしか上がりませんでした。
また、出力の最大電圧は「入力電圧-0.2V」となり、入力電圧以上に高い電圧は出力できません。つまり、PD対応のUSB充電器を使う場合、出力可能な最大電圧は20V以下となります。30Vまで出力したい場合は、ACアダプターを使いましょう。
とはいえ、大抵の電子工作であれば、20Vまで出力できればまず困らないので、実質的に問題ないと言えそうです。……たまに、24Vとか48Vとか欲しくなったりもしますけどね。
●お気に入りポイント●
・PD対応USB充電器が使える
・簡単操作で任意の電圧が出力可能
・PCソフトから操作ができる
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