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G-Master Spear Z890をレビュー

Core Ultra 7 265K&RTX 4070 Ti SUPER搭載ゲーミングPC、空冷クーラーでも本当に大丈夫?

2024年11月16日 10時00分更新

空冷クーラーとその実力を引き出すメッシュPCケース

 G-Master Spear Z890のPCケースはCooler Masterの「MasterBox CM694 TG」。メッシュを多用し、通気性がかなり高められているモデルだ。熱はPCケース内の上部に溜まりやすいが、天面がメッシュなので外に排出しやすい。つまり、PCケース内温度が上昇しづらく、空冷CPUクーラーとの相性が非常に良いPCケースなのだ。

Core Ultra 7 265K&RTX 4060搭載ゲーミングPC、空冷クーラーでも本当に大丈夫?

前面と天面はメッシュを採用

 また、試用機の空冷CPUクーラーには、静かで冷却性能が高いNoctuaの「NH-U12S」を搭載していた。5本のヒートパイプで熱を移動し、大きなヒートシンクと120mmの大型ファンで強力に冷やしてくれるモデルだ。

Core Ultra 7 265K&RTX 4060搭載ゲーミングPC、空冷クーラーでも本当に大丈夫?

Noctuaの定番サイドフローCPUクーラー「NH-U12S」

 標準構成の「NH-U12S redux」と比べ、ヒートパイプが増えているほか、ヒートシンクの固定方法が若干異なっている。BTOメニューで+3320円の追加となってしまうが、より高い冷却性能と静音性を求めるのであれば、選んでおいて損はない。

 また、内部を見てもらえるとわかる通り、CPUクーラーと背面のPCケースファンの高さがほぼ同じになっている。これはCPUクーラーから出た熱風をすばやくPCケース外に排出するための工夫だ。

Core Ultra 7 265K&RTX 4060搭載ゲーミングPC、空冷クーラーでも本当に大丈夫?

PCケースファンの位置も考えられた内部レイアウト

 ケーブルレイアウトも見事で、内部は非常にすっきりとした印象。裏配線を多用することで、空気の流れをジャマするケーブルを減らし、可能な限り冷却性能を高めているのだろう。なお、ガラスサイドパネルなので、美しいケーブルレイアウトは見栄えが良くなるというメリットもある。このあたりの組み立てノウハウは、長年BTOパソコンを手掛けるサイコムの真骨頂と言える。

 高性能なビデオカードは、発熱対策として大型クーラーを搭載していることが多い。となると、当然ビデオカードのサイズは大きくなり、重量も増えてしまいがちだ。そして、PCIe×16スロットには大きな負荷がかかる。カードはPCケースにネジどめされているとはいえ、端のブラケット部だけで支えるのは厳しい。長年の振動で基板やコネクターへダメージが蓄積し、最悪の場合、壊れてしまう危険すらある。

 このダメージを軽減してくれるアイテムが、ビデオカード用のスタンドやスタビライザーといった支えだ。MasterBox CM694 TGにはこのスタビライザーが用意されているため、安心して重たいビデオカードも利用できる。

Core Ultra 7 265K&RTX 4060搭載ゲーミングPC、空冷クーラーでも本当に大丈夫?

スタビライザーで重たいビデオカードを安定固定

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