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M4搭載で史上最高のiMac誕生! Nano-textureガラス対応で大画面がクリエイティブにも活きる

2024年11月13日 12時00分更新

Apple Intelligenceにも活きる24インチの大画面

 Geekbench 6でM4搭載iMacのパフォーマンスを調べました。測定を複数回したスコアの平均は、CPUのシングルコアが3500ポイント前後、マルチコアが14000ポイント前後でした。GPUスコアは36000ポイント前後という結果です。

 M3チップ以降から組み込まれたハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングのエンジンにより、M4搭載iMacもゲーム映像の高い表現力を備えました。

 macOS 15.1からデバイスとSiriの言語環境を英語にするとApple Intelligenceの各機能が使えます。新しいiMacも、アップルがApple Intelligenceのために設計したMacです。

 Apple Intelligenceがメールを含むあらゆるテキストデータを「要約」したり、フレンドリーな/プロフェッショナルな/簡潔なテキストに「リライト」する機能は、大きな画面で文字が読みやすいiMacとの相性がとても良さそうです。

 長文のテキストもM4搭載のiMacはスムーズにリライトします。書き換えられた英語のテキストの細かいニュアンスについて、残念ながら筆者はそのでき映えを判断できるほど英語力に長けていません。Apple Intelligenceの「語学力」については、2025年以降、日本語に対応した時点でまた深掘りしたいと思います。

Apple Intelligenceによる文書の「箇条書き」機能。現時点では対応する言語が英語のみですが、日本語対応後は使う機会も多くありそうです

 iMacの24インチ、4.5KのRetinaディスプレイがあればApple Intelligenceの「クリーンアップツール」による写真編集も快適です。Image PlaygroundのAIで生成した画像を、Keynoteのスライドやメッセージに貼り付けたり、クリエイティブな連携作業にもiMacの大きな画面が活きてきます。

 ディスプレイの上部中央には12MPセンターフレームカメラがあります。iMacが初めて内蔵するセンターフレームカメラには超広角レンズを搭載しました。ビデオ通話の際、カメラの前に立つユーザー、あるいは複数の人物がきれいにフレームの中に収まるようAIが自動調整する「センターフレーム」機能も便利ですが、ユーザーの手もとの映像をキャプチャーする「デスクビュー」にもシングルレンズのカメラで対応します。FaceTimeやMicrosoft Teamsなど、ビデオ通話の相手にピクチャー・イン・ピクチャー表示にしながらユーザーの顔と手もとの画面の両方を見せることができます。

ディスプレイの上側に12MPセンターフレームカメラを搭載しました

 デスクビューを起動する際には、設定ガイドに従って手もとの映像をフレームの中に収まるように調整します。iMacの場合は内蔵するカメラの向きを変えることが難しいので、iMacはできる限り後ろ方向に引きつつ、マシンと手もととの間にMagic Keyboardを3台縦に並べるぐらいの間隔を空ける必要がありました。

内蔵カメラでデスクビューを実現。ただし、iMacの置き位置をかなり後側に移動させた上で、手もとのスペースを確保する必要がありました

Nano-textureガラスのオプションをオススメする理由

 iMacは上位の10コアモデルから、ディスプレイのカスタマイズオプションとしてNano-textureガラスが選択できます。価格はプラス3万円です。

 Nano-textureガラスの効果は、陽の光や照明の映り込みが抑えられるだけでなく、24インチの大画面の前に座るユーザー自身の顔や手もとが映り込まなくなることが、むしろ大きなメリットです。

 仕事の集中力が高まるという利点もありますが、筆者の場合iMacで映画やドラマをよく見るので、ふと暗い映像のシーンに転換した時に自分の顔や部屋の様子が画面に映り込んで興が冷めることが避けられます。

プラス3万円で選択できるNano-textureガラス。光の映り込みと、自分の姿の映り込みが防げるとても魅力的なオプションです

【まとめ】もはやエントリー向けMacにあらず!
エンタメにもクリエイティブにも全方位で対応できるPC

 iMacはドルビーアトモスによる空間オーディオ再生も単体でこなせるパワフルな6スピーカー構成のオーディオシステムを内蔵しています。高品質な映像とサウンドをひとり占めできるパーソナルシアターとしても、iMacは異彩を放つ魅力的なデバイスです。

 クリエイター向けPCモニターの中には「Macに画質を最適化」したことを特徴に掲げる製品も少なくありません。でも、筆者はやはりMacによるクリエイティブワークに適した最高のモニターはアップル純正品だと考えています。

 でも、Apple Studio Displayは価格が21万9800円から。Mac本体やほかの周辺機器も必要になることを考えれば、「Apple純正ディスプレイ」と一体になっているiMacはビジュアルがメインのクリエイティブワークにも最適な選択肢でもあります。

 10コアのiMacは最大2台、8コアのiMacも1台の外部6Kディスプレイに対応しています。必要に応じて、外部モニターを買い足しながらリファレンス環境を拡張・充実させることも可能です。

 もはやiMacはただのエントリークラスのデスクトップ型Macではありません。プロのクリエイターの期待にも応えるパワフルで安定感のあるM4搭載iMacは「みんなのiMac」としてまた大きな成長を遂げていました。Apple Storeなど店頭で本格的にチェックする価値アリです。

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