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性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍!

2024年11月06日 23時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●北村/ASCII

実アプリ系のベンチではCore i9-14900Kをも上回る

 続いては実アプリ系での検証となる。「UL Procyon」を利用し、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」の処理速度をスコアー化する“Office Productivity Benchmark”で検証する。

UL Procyon:Office Productivity Benchmarkのスコアー

UL Procyon:Office Productivity Benchmarkのテスト別スコアー

 同じ8コアCPU、ブーストクロックも200MHz差しかないRyzen 7 9800X3Dと7800X3Dだが、Office 365の処理性能においても総合で約15%、個別テストでも最大約18%と大幅な伸びが観測できた。テスト別のスコアーで見ればRyzen 7 9800X3DがCore i9-14900Kのスコアーを上回るシーンもあるなど、Zen 5の実力を遺憾なく発揮できているといえる。

 続いては「Photoshop」および「Lightroom Classic」を動作させるUL Procyon“Photo Editing Benchmark”を試す。

UL Procyon:Photo Editing Benchmarkのスコアー

UL Procyon:Photo Editing Benchmarkのテスト別スコアー

 ここでもRyzen 7 7800X3Dに対し9800X3Dが12%程度上回っており、新世代のCPUならではのパフォーマンスを発揮している。ただこの手の処理では3D V-Cacheはまったくといっていいほど性能に貢献はしないので、そこがつらいところといえる。

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