Instagram・TikTokは半数が鍵垢に
SNSに投稿する高校生は今や少数派! 複垢・鍵垢で情報収集がメイン
SNSは投稿より閲覧・情報収集、インスタのみ投稿多め
高校生のSNS利用実態はどうなっているのか。Studyplusトレンド研究所の「SNSに関する調査」(2024年7月)を見てみよう。
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まず、各SNSの利用頻度について聞いたところ、LINEの利用頻度は約6割が1日6回以上となった。X・Instagram・TikTokも、「閲覧・情報」収集目的での利用は1日6回以上使っている割合が高い。
「投稿」については、X・TikTokは「使っていない」が約3割で一番多かった一方、Instagramは「月に1~2回程度の頻度で使う」が多かった。InstagramはほかのSNSと比べて、「投稿」が多いというわけだ。
高校生のSNSの主な使い方は、「投稿」よりも「閲覧・情報収集」メインとなっているのだ。
SNSの利用目的は、LINEは「家族との連絡のため」が最多であり、Instagramも「周囲の友達の近況や情報を得るため」が1位に。一方、XやTikTokは「自分が関心のある分野・ジャンルの情報を得るため」「流行や世間一般の情報を得るため」と、つながりではなく情報収集がメインとなっている。
インスタはアカウント2個持ちが普通
各SNSのアカウント数について聞いたところ、Instagramのみ、アカウント複数持ち(2個保有)の割合が26.1%と高かった。ほかのSNSと比べて、Instagramはアカウントの使い分けをする高校生が多いのだ。
どのSNSでも4~6個のアカウントを保有している人の割合が増えている。また、「使っていない/そもそも登録していない」割合もすべてのSNSで減少しており、高校生のSNS利用とアカウントの複数持ちが浸透していることがわかる。
X・TikTokで7割、Instagramは9割が鍵アカ
アカウントにどのくらい鍵をかけているのか聞いたところ、X・TikTokは約7割、Instagramは約9割が鍵アカウントを持っているという結果に。すべて鍵アカウントにしている割合は、Xは3割程度だが、Instagram・TikTokは半数以上。逆にすべてが公開の割合はX・TikTokが3割程度、Instagramは1割程度だった。
Instagramでは「鍵アカウント1つ+公開アカウント1つ」「鍵アカウント2つ以上+公開アカウント1つ」の割合が24%と高くなっており、1つの公開アカウントと鍵アカウントを組み合わせる傾向が見える。
炎上そのほかのトラブルが報じられることが多い一方、高校生世代も複垢、鍵垢で情報をコントロールするようになっている。これからは自分の情報を公開する範囲をコントロールするのが当たり前となっていくのかもしれない。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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