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EV=無個性ではない! BMWのEV「iX3」は剛性ボディーが魅力のミドルサイズSUV

2024年11月03日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

足下が広くてゆったり座れる後部座席

BMW
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 後席の足元は広く、また座面もゆったり文句ナシ。レザーの質感も申し分ありません。

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 アームレストの幅も広く、ちょっとした筆記用具が入りそうなスペースもあります。ドリンクホルダーの位置もよく、飲み物を置いたら肘が置けない、ということはありません。

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 シートバックを倒すスイッチが、ヘッドレスト側だけでなく、座面側にもあるのも好印象。あると、とても使いやすいんですよ。

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 このクラスになると、後席のエアコン調整は当たり前。USBソケットはTYPE-Cですが、ちょっと位置が低くて使いづらい印象を受けました。

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 サイドシルが低めなのも本気の美質。子供やお年寄りの乗り降りに配慮しているように感じました。

スイッチが多めのコクピット
Amazon Alexaも便利に使える

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 運転席はBMW X3とまったく同じで、違和感ゼロ。強いて言うならステッチが水色であることぐらい。BMWの設計基準は身長185cmなので、全体的にゆったりした雰囲気です。

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 ステアリングホイールは少し太め。コクピットまわりはかなりコンサバティブな造りです。

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 ドリンクホルダーの先にワイヤレス充電トレイを配置。ちょっと使いづらい雰囲気を感じました。

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 インフォテインメントは「Amazon Alexa カー・インテグレーション」でApple CarPlayに対応。Amazon Alexaはアウディは対応していますが、メルセデスは非対応ですね。一方、Android Autoには対応していないようで、USB接続したところ、My BMWというアプリをダウンロードせよ、という指示が出ました。

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 運転席側のUSBポートは、ワイヤレス充電ポートの近くにTYPE-A、アームレストの中にあり、TYPE-Cが1系統。個人的にはTYPE-Cを、もう1系統欲しいですね。

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 ちなみにイルミネーションは、メルセデスに比べると控えめ。BMWというとオレンジのイメージが強かったのですが、BEVのためかブルーでした。

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 交流モーターは最高出力256PS(210kW)/6000rpm、最大トルク400N・m(40.8kgf・m)0-4500rpmを発生。他社BEVの中には、フロントにも荷室を用意する場合がありますが、iX3はそのような機構がありません。

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 右側リアフェンダーにCHAdeMO対応の急速充電用ポートを配置。80kWの急速充電利用時は、70分以内で約80%までの充電が可能になるとのこと。ちなみに10分の急速充電で約80km航続可能距離を延ばすことができるそうです。

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 左側フロントフェンダーに普通充電用ポートを配置。200Vの普通充電においては、約8時間で満充電になります。

 ということで、運転してみましょう。

剛性ボディーの絶対的な安心感
ただし後席はやや問題アリ

 操作面で、X3とiX3の違いを見出すことはありません。BEVだから……という意識は何1つなく、今までBMWを乗っていた人が、すんなり動かせる。BMWが目指す世界なのでしょう。

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 静かで滑らかな走りに、不満を感じることはありません。運転中「いいなぁ、これいいなぁ」とゆみちぃ部長。BMWらしい剛体ボディーから得られる安心感、タイヤが地面をしっかりとらえる感覚。BMWらしさは、BEVでも健在です。「電気自動車はモーターとバッテリーを積むだけだから、どのメーカーも同じ」と語る人もいますが、クルマはそんな単純なものではありません。

 ですが後席に座っていると、少し気分が悪くなった様子。というのも、電気自動車はアクセルを弱めた時に回生ブレーキがかかるのですが、その動きが強かったりすると、体が前後に動く回数が増え、気分が悪くなってしまうのです。これはBMWに限った話ではなく、 BEVやハイブリッド車で起こっていることです。

 これを回避するには、後席に人が乗っている時はEcoモードなど、回生量が多いモードを使わないのが、現状ベターといえそう。また、アクセル操作をより繊細にコントロールした方が好ましく、さらに申し上げるなら、あまりブレーキを踏まない走り方がベターといえそうです。

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 そこでリラックスしてもらおうと、Caring Carプログラム(AIによるドライバー活性化機能)からリラックスを再生。アンビエントライトや環境音楽、エアコンの設定などが変わりました。「正直、微妙」とゆみちぃ部長。

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 「電気のBMWもいいですけど、ほかのBMWも乗ってみたい!」とゆみちぃ部長。ということで、ガソリンエンジンのX4のレポートはまた別の機会に。

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寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。こだわりが強く、興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載でお気に入りの1台を探す予定。

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