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実は「自分で真偽を見極めよう」が一番危うい

今年もブラックフライデーと詐欺師の群れが同時にやって来る!

2024年10月31日 18時00分更新

ブラックフライデー前後は、フィッシング詐欺などの怪しいメール・SMSが急増するかもしれません。対策をしっかり覚えておきましょう

ブラックフライデー期間は詐欺メールの大安売りも同時開催!?

 Amazonプライム感謝祭の熱気が去ったかと思いきや、今度は年に一度の大安売り「ブラックフライデー」の季節が近づいてきました。今年は11月29日と若干後ろにずれていますので、各ショップは1週間前の22日あたりから動き出すのではないでしょうか。

 一年で最も商品が動くと言われるブラックフライデーを前に、各ショップでは熱意あふれるセール施策を練っている最中かと思いますが、悪意ある詐欺師たちもまた、年に一度の大商いに燃えていることでしょう。

 いつもはクレジットカード会社など金融機関を装う詐欺師たちも、ブラックフライデーから年末年始にかけては、これまで以上にECサイトや宅配業者を騙ったメール・SMSの送信に注力するものと思われます。

 今後2ヵ月間ほどは、今までとは比べものにならない勢いでフィッシング詐欺の脅威にさらされることになるかもしれません。細心の注意が必要です。

セール終了直後が一番怖い!

 思えば、プライム感謝祭前後もさまざまな詐欺メール・SMSが私たちのスマホやパソコンに届きました。

 たとえば、高額商品の購入完了メールを装って被害者を慌てさせ、偽Wenサイトに誘導した挙句、アカウントやクレジットカードなどの個人情報を入力させて盗み取る、あるいは宅配業者からの不在通知を装ってApple IDをはじめとするアカウントを窃取する、といったものです。

 ほかにも、「セキュリティを理由に銀行口座やクレジットカードのサービスを一時凍結するので本人確認をせよ」などポピュラーな手口も多く見かけることになるでしょう。

 こうした内容のフィッシング詐欺は、セールが終わった直後に最大の効果を発揮します。

 『このままでは代金の引き落としができない!』『せっかく買った商品が届かないまま返品されちゃうかも?』『買ってもいない商品のせいで残高が大変なことに!?』など、被害者を慌てさせて正常な判断能力を奪うための文言を備えているからです。

「真偽を見極めないと……」はNG!

 しかも最近は、日本語が妙にこなれている詐欺メールが目立つように感じます。たとえ正規メールのコピー文だとしても、きちんと内容に合った種類をピックアップしています。

 もしかするとその裏には生成AIの活躍(?)があるのかもしれません。少なくても、ひと昔前の「直訳&内容が合ってない」稚拙な詐欺メールは少数派と言って良いでしょう。偽Webサイトのデザインも公式をコピーしていることが当たり前になりました。

 こうなると、もはや真偽の判別は困難です。対策としては、あらかじめ公式サイトをブックマークしておき、そこからログインして購入履歴やメッセージ関係を確認すればたいていの詐欺メールはニセモノだとわかるでしょう。下手に頭で考えず、すぐに自力で公式を確認する&問い合わせが正解です。

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