驚くほど乗り心地が良い!
本当にピックアップトラックなのか?
まずは一般道で試乗開始。「大きいけれど、視界が高いので運転しやすいです」と唯さん。クルマそのものは大きいことに違いはなく、車庫入れでは難儀するものの、車幅は思ったよりは広くないので、車線をはみ出さないか、という心配は少なめです。
驚いたのは乗り心地。見た目からはハードな乗り心地ではないかと身構えるのですが、これが真逆で、普通のクルマそのもの。担当者によると、日本向けに足をチューニングしたのだそう。「このクルマ、乗り心地がいいですね」と唯さんもニッコリ。トライトンは、単なる荷クルマではなく、ファミリーカーとして使えることを断言します!
約2.2tという大柄ボディーからは考えられない、力強い加速もトライトンの美質。「ちょっとコレはすごいかも」と、唯さんも驚きの表情をみせます。舗装路面では駆動モードを「2H」モード=2WDに設定しがちですが、担当者曰く高速や山坂道は「4H」モードがオススメとのこと。
トライトンには三菱独自の「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」は、堅牢な副変速機付きパートタイム式とフルタイム式を融合した4WD機構を搭載しているそうで、4Hモードではタイトターンブレーキ現象(ハンドルをいっぱいに切って低速走行をするとブレーキを踏んだような状態になること)が起こらない、センターデフ付きフルタイム4WDになるのだとか。
一般道を走行し、思いのほか好感触だった唯さん。さらに悪路にも挑戦です。「運転できるかなぁ?」と不安な表情を浮かべると、2002年・2003年に日本人初のパリ・ダカールラリー総合優勝2連覇を果たした増岡 浩さんが降臨! 唯さんのコ・ドライバーとして、様々なレクチャーをしてくださることになりました。豪華すぎる!
まずは急斜面の坂道へ。外から見ると「こんなところ突っ込んで転ばないのか?」とヒヤヒヤしますが、難なく突破。
続いて都市型SUVが裸足で逃げだすような、モーグルのような道へ。ですがトライトンは難なくクリア。なかなかできない体験に、最初は不安げな表情だった唯さんも楽しそうです。
トライトンにとって悪路はもはやホーム!
こんな道が走れて500万円はコスパいい!?
続いて実践編とばかりに、急こう配で岩がゴロゴロする狭い道に挑戦。カメラモニターを見ながら、増岡さんの指示のもと、ヒルディセントコントロール機能やドライブモードを切り替えながら走行します。驚いたのはアクセルとブレーキだけで直感的に操作できるだけでなく、リバース側でもそのまま作動するというところ。
もっと驚いたのは、そのような道でもトライトンはミシリとも言わなかったことです。なにやらラダーフレームを初代トライトン以来20年ぶりに完全新開発して、先代比で“曲げ”で60%、“ねじり”で40%の剛性アップを果たしたとのこと。
三菱が日産とアライアンスを結んでいて、プラットフォームを共有化していますが、このラダーフレームは完全オリジナル設計という入魂作。
ただただタフさと走破性能、そして乗り心地の良さに圧倒されたトライトン体験。「荷物が載る四輪駆動車を探している友達に勧めたいと思います」と、唯さんは満面の笑みでトライトンに太鼓判を押していました。
こんな悪路が走れるうえに、車体が大きくて価格は500万円弱。とんでもなくコスパのよいクルマに見えませんか? 取材スタッフと唯さんは、帰り道そんな話で盛り上がっていました。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります