投資詐欺に悪用される著名人
マカフィーは10月24日、「2024年オンライン詐欺で悪用されやすい日本の著名人TOP10」を発表しました。
金銭が絡む詐欺ということもあり、著名な経済学者や実業家が多数ランクインする結果となっています。
昨今、いわゆる「SNS型投資詐欺」など著名人に成りすました広告で被害者を集めて金銭を騙し取る手口が広がっており、その際に生成AIを悪用した画像や音声が使われています。
そうしたディープフェイクを使った詐欺は今後ますます増えていくと見られていますが、現在では成りすまし元の音声が3秒もあれば「95%の精度で本物と見分けのつけがたい偽の音声を複製」できるため、一層の注意が必要です。
マカフィー株式会社 日本・アジア地域チャネルマーケティング執行役員本部長 兼 セキュリティ エヴァンジェリストの青木大知氏によれば、「米国をはじめとする海外では、俳優や音楽アーティストなど社会的影響力のあるセレブリティを中心にディープフェイクが生成され、偽のキャンペーンへの参加を促し、偽の情報入力フォームから個人情報やクレジットカード情報を盗む事例が増加しています」とのこと。
実際、マカフィーは「2024年オンラインで検索すると危険なセレブTOP10」も発表しており、1位は俳優・歌手のスカーレット・ヨハンソンでした。そのほかテイラー・スイフトやトム・ハンクスといった面々がランクインしています。
そして私たちができる対策としては、「現状起きている詐欺の事例を把握し、対策を取るなど、セキュリティに対しての気づきを持ち、リテラシーを高めていくことが重要」だと語っています。
2024年オンライン詐欺で悪用されやすい日本の著名人TOP10
1. 泉房穂氏(コメンテーター・弁護士)
2. 堀江貴文氏(実業家)
3. テスタ氏(投資家)
4. 池上彰氏(ジャーナリスト)
5. 岡崎哲二氏(経済学者)
6. 岸博幸氏(経済評論家)
7. 西村博之氏(実業家)
8. 小川彩佳氏(フリーアナウンサー)
9. 荻原博子氏(経済評論家・ジャーナリスト)
10. 村上世彰氏(投資家)
消費者がより安全にネットを利用するための推奨事項
SNSを精査:SNSは、フェイクニュースや詐欺があらゆる所に蔓延っています。生成AIによって精度の高い偽物もあるため、常に懐疑心を持ちましょう。
情報源を検証:突拍子もない主張や疑わしい主張を見つけた場合は、別のルートにより確認する、別途公式サイトを立ち上げて確認するなど事実確認をしましょう。
警戒心をもつ:投稿へのコメントやリンクをクリックするだけでも、詐欺やフェイクニュースに遭う可能性が高いので、不確かなコンテンツの安易な共有や利用は避けましょう。
ディープフェイクを検知:コンテンツにわずかでもおかしな点がないかを確認しましょう。不自然な瞬きや目の動き、不自然な手や歯、音声が話者の唇と一致していない、音質が歪む、などの特徴があればディープフェイクである可能性が高いです。
冷静な判断:特に著名人が、動画や音声で予想外の主張や宣伝を行っている場合は、一度よく考え、本物であるかを疑いましょう。さらに、事実よりも感情に強く訴えかける投稿や動画には注意が必要です。そのようなコンテンツは、人の合理的な分析を鈍らせ、即座な反応を引き起こすように設計されている場合が多いです。
不信感を抱くものには反応しない:メッセージをテキストやメールで受け取ったり、第三者のウェブサイトを訪問した際に、個人を特定する情報の提供を求められた場合は、ログインやクリックなどせず、決して情報を提供してはいけません。このような要求は、フィッシング詐欺の一般的な手口であり、個人情報の盗難につながる可能性があります。
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