小型軽量フルサイズカメラ「LUMIX S9」に新色ボディーカラーの「ライトシルバー&キャメルオレンジ」が追加され、新レンズ「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」とともに10月25日に発売となる。これで選べるカラバリはベースカラー3色に、張り革交換サービス7色で、計21色になった。
現行のフルサイズ機でカラバリがあるのは「S9」のみ(張り革だけなら期間限定でニコンZfも可能)。若い頃はカメラのカラーはブラック一択で、今でも仕事用のカメラは写り込みなどの都合からブラックが必須だ。
ただ普段使いなら色鮮やかなボディーのほうが気持ちよく撮れるような気がするのは年を重ねたからか? いずれにしろ様々カラーが選べるのはユーザーにとってはうれしいことだ。
沈胴式のコンパクトな超広角ズームレンズ
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」
この新色ボディーと同時に登場したのが超広角ズーム「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」だ。沈胴式で縮小時全長は約40.9mm、重量は約155gとスリムかつ軽量。小型ボディーの「S9」に組み合わせたときのバランスもバッチリだ。
なお今回試用したシルバーの鏡筒は、新色ライトシルバー&キャメルオレンジとのレンズキット限定で、単体ではブラックのみ発売となる。すでに「S9」を購入したユーザーのためにもシルバーの単体発売を望みたいところだ。
18mmから始まる超広角ズームにしては望遠側が40mmと標準粋に近いのも特徴だ。
「ハイブリッドズーム/クロップズーム機能」を搭載している「S9」なら、さらに望遠での撮影も可能だ(以下作例は「クロップズーム」で撮影)。
「ハイブリッドズーム/クロップズーム」とは画像の一部を切り取って拡大する機能。解像度は低くなるが画質劣化はない。「クロップズーム」の場合の倍率は4272×2848ドット(1200万画素相当)で1.4倍、3024×2016ドット(600万画素相当)で2倍、1920×1280ドット(250万画素相当)だと3.1倍になる。
撮影した作例をいつくか紹介していこう。特に記載がないかぎり以下設定は共通。JPEG FINEのフォトスタイルはスタンダードでホワイトバランスはオート。レンズ補正初期設定の周辺光量補正ON、回折補正OFF。
レンズ自体に手ブレ補正はなく開放もF4.5-6.3と明るくはないが、「S9」は小型ボディーでも手ブレ補正が搭載されているので、夜のお散歩写真も安心して撮影できる。
18mmの広い画角からスナップ向きの40mmまでカバーするズーム域は使い勝手がいい。開放F値は控えめだが、そのぶん画質は画面全域で整っている。このサイズでこれだけ写るなら満足度は高い。
新ファームウエアと
新スマホアプリ「LUMIX Lab」も試してみた
今回の発表に合わせファームウェアも更新され、連続撮影時間の解除や自動認識の対象追加などの機能が追加された。
なかでもユニークなのが任意の比率のフレームを3つまで表示する”フレーム同時表示”機能。横位置から縦位置になど撮影画像を後からトリミングして使用するときの目安にできるので便利だ。
LUTの作例や管理ができるスマホアプリ「LUMIX Lab」もバージョンアップされ、シャッターリモコンやリモート撮影などが可能になった。実質従来の「LUMIX Sync」と統合されたことになる。
☆
新色ボディーと新レンズのキットは23万4630円だ。ボディのみでは20万7900円、レンズ単体では7万1280円なので、キットは4万円以上おとく。高級志向で価格も高騰中の最近のフルサイズ機にしては比較的リーズナブルだ。入門機としてはもちろん、気軽な撮影を楽しめるサブカメラとしてもいいだろう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります