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ビジネスマンも仕事が2倍はかどりますね!

世界初18型OLEDディスプレーを持ち歩ける!! 2画面ノートパソコン「GPD DUO」レビュー

2024年10月23日 00時01分更新


 天空は10月22日に、2画面ノートPC「GPD DUO(国内正規版)」を正式発表した。その名の通り「GPD WINシリーズ」などポータブルゲーミングPCでおなじみのGPDの新製品で「13型OLEDを2台搭載」が最大の特徴である。

 CPUが2種にメインメモリー、ストレージが異なる3モデルで価格は以下の通り、先行予約では4000円安くなる。発売はすべて12月13日となる。

AMD Ryzen AI 9 HX370/ 64GB/ 2TB
 通常価格 32万5000円 予約価格 32万1000円

AMD Ryzen AI 9 HX370/ 32GB/ 1TB
 通常価格 29万4000円 予約価格 29万0000円

AMD Ryzen 7 8840U/ 32GB/ 1TB
 通常価格 25万0700円 予約価格 24万6700円

2台のOLEDで18インチを達成
クリエイターにビジネスマン、エンタメでも2倍便利

 「GPD DUO」はフツーのクラムシェル型ノートPCのディスプレーの上に、もう1枚、ディスプレーが乗ったカタチの2画面ノートだ。なおかつ、ディスプレー同士の接合部が360度ヒンジになっていて、2in1どころか、多彩な形にトランスフォームするのも特徴である。

 9月26日から開催された東京ゲームショウでも展示され、ゲームショウということで開発者向けのマシンとして紹介されていた。2階建ての下に3Dエディターの画面、上にレンダリング画面を表示して効率的に作業ができるというものだ。クリエイター向けでは、Photoshopのメニューを1画面に集めて、もう一方で編集する、動画では編集画面と生成画面を2画面でといった使用例が提示されている。

 ビジネスマンなら、テレビ会議をしながら、もう1画面で調べものができ、WEBサイトやデータを表示しながらプレゼンデータを作成できる。2台合わせると18インチという広大な画面になるので、自宅の大画面での作業が出先でもできるという使い方だ。

 エンタメでも、上に位置する2ndディスプレーで動画を再生しながら下の1stディスプレーでゲームを遊ぶとか、2ndディスプレーにゲーム専用機を繋いで遊ぶこともできる。また、HUBを使って外部ディスプレーを2台繋げば、合計4ディスプレーが構築できる。

 ディスプレーは1st、2ndともに13.3インチのAMOLEDで2880×1800ドットの16対10比率、60Hz、1ms、最高輝度500ニトで、コントラストは100万対1、133%sRGBに96%NTSC、100%AdbeRGB、100%DCI-P3という、輝度も色域も高いスペックである。

 さらに、2ディスプレーともに「タッチ」と「ペン」対応でSurfacePenコンパチで入力ができる。開脚角度は1stが135度で、2ndは360度回転する。WEBカメラは1stディスプレーの上にあり、超広角500万画素(解像度2592×1944ドット)だ。

 上側の2ndディスプレーを手前に倒してから1stディスプレーをたためば、フツウのクラムシェルと同じように収納できるほか、2ndを後ろに倒して、1stを手前に閉めると、タブレット型PCになる。

 ちなみに、1stディスプレーの裏側には、タブレットPCのようなリアスタンドがあり、2ndディスプレーを上に展開したときに、後ろに倒れないしくみだ。

 2ndディスプレーを1stの真裏に向けると、完全に表裏の両面ディスプレーとなり、ディスプレーをミラーリングにすれば、正面にいる人へのプレゼンが可能となる。

 2ndディスプレーにはタイプCの入力端子と、輝度調整ボタンがあり、スマホやゲーム機の外部ディスプレーとして利用できるのも、ノートPCとしては新しい機能だ。もちろん、PCやMacも接続できる。

 Fn+F3キーを押すと、2ndディスプレーのみのON/OFFも可能なので、外出先なので目立ちたくないときは、2ndを後ろに倒してOFFにして、13型ノートとして使えばいい。

SDカードスロットに有線LANも内蔵
バッテリーは30時間稼働

 CPUはAMDの最新「Ryzen AI 9 HX370」で、12コア24スレッド、ご存じの通りNPUは50TOPSの性能をもつ「AI CPU」だ。下位モデルの「Ryzen 7 8840U」はAI性能は下がるが、8コア16スレッドでGPUはRadeon 780M内蔵だから、2画面でも十分な速度を発揮する。メインメモリーは32GBと64MBでLPDDR5x 7500、SSDは1/2TBのPCIe4×4だ。

 インターフェースはUSB4にOculink、HDMI2.1、タイプC、USB3.2Gen1タイプA×2、オーディオコンボジャック、SDカードスロット、さらに有線LANポートまでフル内蔵する。タイプCとAがともに2口あれば不便はないし、SDカードを直接読めるのはカメラを多用する人にはとてもありがたい。

 Oculink (SFF-8612)ポートはPCIeに直接接続し、帯域幅63Gbpsを提供、ポータブルeGPU「GPD G1」と接続でき、合計108TOPSの計算能力を実現する。

 キーボードはバックライト内蔵で、電源ボタンは側面だが指紋センサーを内蔵する。無線はWi-Fi6EとBluetooth 5.3に対応だ。

 バッテリーは80Wh内蔵で動画再生で30時間駆動。ACアダプターは100W出力で30分で50%まで充電可能となっている。ボディはアルミ合金で、サイズは約297×210×24ミリで、重さはさすがに2285グラムとヘビー級だ。

 オプションの外部ディスプレーでは例えばVAIO Visionは14型で325gを実現しているが、スタンドは440gなので、プラス765gとなる。超軽量モバイルノートと組み合わせれば、合計1500グラム以下で2画面を構成することはできるが、ケーブルでの接続やスタンドの展開といった手間なく、ディスプレーの上げ下げで、いろいろな形になるうえ、タブレットでペン入力も可能というのが「GPD DUO」の強みだ。

 すでに発売となっている2画面ノートでは、ASUSの「ZenbookDUO」があるが、こちらはタブレット型+キーボードというデザインなので、画面を横向きにして使える利点がある。どういったスタイルで使うことが多いかで、選ぶといいだろう。

 GPD Directおよびハイビーム公式ストア限定での先行予約購入特典として、
・GPD DUO専用ケース
・GPDロゴ入りUSBメモリ(64GB)
・GPDロゴ入り液晶クリーナー
・マルチカードリーダー
・イヤホン
が添付される。

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