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ASRockがZ890シリーズの説明会を実施、部品の高耐久性をアピール

2024年10月22日 17時00分更新

 ASRockがZ890シリーズマザーボードの新製品説明会を日本支社で開催した。発表したのは全13製品。10月25日より販売を開始する(各製品の市場想定売価は記事末に掲載)。

ASRockのZ890シリーズマザーボードは5つのセグメントに分かれている

ASRock Z890マザーの最大の特徴は安定性を向上させる
1000μFコンデンサーとMemory OC Shield

 通常のマザーボードの電源回路に使われているコンデンサーの静電容量は560μF(マイクロファラド)が標準だが、ASRockは素材のフィルムから見直しをして、1000μFの静電容量を持つコンデンサーを560μFのサイズで実現した。すべてのZ890マザーにおいて1000μFコンデンサーを採用しており、電力供給の安定性が向上しているだけでなく、部品点数を少なくできるため故障率も下がっている。

ASRock独自の1000μFの静電容量を持つ20K超長寿命コンデンサー

 また、すべてのZ890マザーにおいてメモリーのオーバークロック性能と安定性を向上させるMemory OC Shieldをメモリースロット付近に搭載する。これによりオーバークロックメモリーの動作を安定させられる

ノイズを通さない特殊な素材を使用して、メモリーのオーバークロック性能と安定性を向上させるMemory OC Shieldを全モデルに搭載する

Memory OC Shieldは基板の色と同色になっている

Taichiシリーズ

 シリーズ最上位となるのがTaichiだ。水冷ブロックを装備する「TAICHI AQUA」、オーバークロッカー向けの「TAICHI OCF」、機能全部入りのフラッグシップ「TAICHI」、TAICHIから発光機能を省いた「TAICHI LITE」の4製品をそろえる。

AQUAとOC FORMULAがTaichiシリーズに統合された

AQUAには世界初となるPCIe Gen5 SSD用の水冷ブロックを搭載する

PCIe Gen5 SSD用の水冷ブロックはかなりの重量がある

AQUAの電源回路は計33フェーズ

AQUAのI/OパネルのUSBポートはすべてType-Cだが、マザーボードに搭載されたフロントコネクターにはType-Aも備えている

AQUAはThunderbolt 4のポートを2つ装備している

OCFの電源回路は、計26フェーズ。フェーズ数が少ないのは応答速度を速めるため

OCFは基板裏面にもMemory OC Shieldを搭載しており、DDR5-10133を達成している

OCFは液体窒素冷却時のコールドバグ(CPUが冷えすぎて起動しなくなる減少)からの回復を早めるCPUヒーターヘッダーと、システムモニタリング用のOCパネルヘッダーを備える

TAICHIにはM.2拡張カードが同梱されており、合計10枚のM.2 SSDを搭載できる。容量の少ないSSDや古いSSDなどがあれば再利用できる

5G LANは独自設計の電磁干渉耐性を備える

グラフィックスカードを簡単に取り外せるEZリリースを搭載する。カードの不慮の脱落を防ぐため、ボタン式ではなくスライド式を採用している

多くのマザーボードにM.2ツールレス機構を備える。ヒートシンクはスライド式のラッチで簡単に着脱できる

Z890マザーボードシリーズ最大の特徴とも言えるのが、M.2サンドイッチヒートシンク。M.2 SSDをヒートシンクで挟み込むことで、爆熱のGen5 SSDでも効率よく熱を逃がす。SSDの熱を基板に逃がしてもマザーボードの性能に影響はないそうだ

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