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ピザハット「AIピザ」へとリニューアル AIが導き出したチーズの“黄金比”は「130%増量」

2024年10月18日 12時00分更新

AIピザ

 ピザハットは、AIと同社の商品開発員が手を組み、全ピザのモッツァレラチーズ量を130%に増量することを決定。ピザ全品を「AIピザ」へとリニューアルし、10月21日から全国で発売します。

AI味覚センサー「レオ」

▲AI味覚センサー「レオ」

 今回、AI味覚センサー「レオ」を活用し、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の各要素を詳細に分析し、それぞれ数値化。分析結果をもとに、売上上位12種類のピザについて、チーズ増量と現行の味を試食して比較しました。

チーズ量130%という「黄金比」を発見

チーズ量130%という「黄金比」を発見

 AI味覚センサー・レオは、人間の感覚だけでは捉えきれない微妙な味の違いを数値化・チャート化し、客観的な評価が可能です。

 開発プロセスでは、チーズ量を120%から150%まで変化させ、それぞれの味を分析。その結果、具材との相性度では130%と140%がもっとも評価が高く、150%だと下がるという結果に。

 それを受け、売上上位12種類のピザで商品開発員による試食を重ねたところ、140%や150%ではチーズの量が多すぎて味のバランスが崩れる結果となったそう。

 最終的に、素材の味を引き立てつつ、チーズのうま味を最大限に引き出すことができ、すべてのピザに適用可能な「黄金比」はチーズ量130%であると結論づけました。

 AIピザは、マルゲリータのようなシンプルなピザからプルコギのようなボリューム系まで、多種多様なピザすべてにあてはまる黄金比になっているそう。

AI活用で究極のピザを追求

 ピザハットは、AIピザの開発過程を紹介するムービーと特設サイトも公開しています。

 今回、ピザハットはAIの分析結果を踏まえつつ、最終的には人間の味覚で検証を重ねています。AI活用による単なる話題作りにとどまらない、「おいしいピザを作る」という意気込みを感じますね。

 AI技術と人間の経験が融合したAIピザは、食品業界に新たな風を吹き込みそう。

※価格は税込み表記です。

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