キックスタンドを含めて厚さ18mmのスリムボディー
JN-MD-185IPS120FHDRのサイズは、約426(W)×18(D)×254(H)mm。モバイル向けの製品だけあって非常にスリムだ。本体背面に自立式のキックスタンドを備える都合上、設置スペースは少し広めに取る必要はあるが、それでも置き場に困るということはまずないだろう。重量は約1.1kgと、旅行などで持ち運ぶにも無理のない重さと言っていい。
キックスタンドはインターフェースがまとまっている背面部分から引き出して使用する。スタンドを閉じた状態では、スタンドパーツが端子カバーのような役割を果たしている。スタンドの角度は180度まで無段階で自由に調節でき、このあたりは自由度が高い設計となっている。
なお、スタンドは基本的に横置きのみを想定しており、ディスプレーを縦にして利用したい場合はなんらかの工夫が必要となる。75×75mmのVESAマウントに対応するものの、持ち運び用途で考えるのであれば、基本的には横置き専用として考えておこう。
JN-MD-185IPS120FHDRはモバイル向け製品ではあるが、背面に1W×2のステレオスピーカーを内蔵している点もありがたい。とはいえ、さすがに出力が低めなので、接続するPCやスマホのほうが優秀な場合もありそうだ。過度な期待はせず、あくまで「補助」として考えよう。
画面表示は見やすくなめらかだが、明るさには注意
JN-MD-185IPS120FHDRの液晶パネルは、水平・垂直ともに178度と広い視野角を備えるIPS方式。表面処理は光沢のないノングレアタイプだ。最大輝度は250cd/m2、表示色はsRGB 97%カバーと、一般的な屋内での利用であれば問題ないレベルと言える。13型ノートPCと並べてみると、パネルの大きさがわかりやすい。18.5型はかなり大きく、作業効率がぐっと高まりそうだ。
ただし、画面の明るさには少々気をつけたい。先述の通り、ノートPCからの給電が十分でない場合、自動的に明るさが落ちてしまうからだ。輝度は250cd/m2を下回ると暗さを感じやすいため、事前にデバイスの給電能力をしっかりチェックするか、電源アダプターを併用できるよう準備しておきたい。
また、JN-MD-185IPS120FHDRはAMDの画面同期技術「FreeSync」にも対応している点も好印象だ。ゲームのようなフレームレートが変化する環境での画面のカクつき・チラつきを抑えられる。120Hzのハイリフレッシュレート対応という点も踏まえれば、「ゲーミングモバイルディスプレー」と言っても差し支えないだろう。
しかしながら、パネルの応答速度は14ms(GtoG)と低めな点は惜しい。FPSなど、シビアな反応を要求されるゲームだと本格プレイとはいかないが、MMORPGやアクションゲームなら十分快適に遊べるはずだ。出張時や帰省時など、出先でもゲームをやりこみたいゲーマーにはぴったりかもしれない。
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