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涼しい季節の開催になったD1GPエビスだが、コースアウト続出の大波乱

2024年10月05日 12時00分更新

【第6戦・追走】松山選手準優勝、藤野選手6位

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藤野選手ベスト16戦の1本目

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藤野選手ベスト16戦の2本目

 午後2時から始まった追走トーナメント。藤野選手のベスト16戦の相手は、#51 岩井選手(レーシングサービス ワタナベ)です。藤野選手先行の1本目、ゾーン2でコースアウトしてしまい減点2の92.6、岩井選手は追走ポイント4.7の98点。入れ替えての2本目、岩井選手はミスを連発するも、藤野選手は綺麗に合わせて勝利。

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藤野選手ベスト8戦の1本目

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藤野選手ベスト8戦の2本目

 ベスト8は#31 蕎麦切選手(SHIBATA RACING TEAM)と、GR86同士の対戦です。藤野選手後追いの1本目、ゾーン2で藤野選手のラインが乱れるミス。蕎麦切選手98.3に対して、藤野選手は97.7とほぼ同値。後追いの方が点数的に有利なだけに、これは崖っぷちです。

 入れ替えての2本目。焦った藤野選手はゾーン2でコースアウト。さらにスタート時にパイロンタッチもあり減点7。6位で大会を終えました。

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松山選手ベスト16戦の1本目

 松山選手のベスト16戦の相手は#47 米内選手(GP SPORTS×GreenTop)。松山選手後追いの1本目、米内選手はゾーン2でコースアウト、さらにセクター5でもコースアウトし計4点減点の90.5。松山選手は落ち着いて後追いをして99.6。2本目は米内選手のマシンのパワステオイルが漏れてしまいリタイヤ。

 松山選手ベスト8の相手はベテラン#18 日比野選手(SHIBATA RACING TEAM)。先行する日比野選手は99点の走り。追いかける松山選手は94点の走りながらも後追いポイント8.3を獲り102.3。

 ほとんど差がなく、追い込まれた2本目。松山選手のスタートが決まり、日比野選手は置いて行かれる状態に。さらにゾーン2でコースアウトするミス。松山選手96.2点に対して、日比野選手は94.6で松山選手の勝利。

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松山選手準決勝の1本目

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松山選手準決勝の2本目

 ベスト4の相手は#99 中村選手(TEAM VALINO×N-STYLE)。松山選手後追いの1本目、ゾーン1で中村選手は不通過して減点2の94.8。松山選手は後追いポイント8.3を稼ぎ103.5と8.7ポイントのアドバンテージを稼ぎました。

 入れ替えての2本目、中村選手はゾーン2でプッシングし反則裁定。決勝へと駒を進めました。

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松山選手決勝の1本目

 松山選手決勝の相手は#31 蕎麦切選手。松山選手先行の1本目、ゾーン2の角度が浅くなり出口でコースアウトして減点2の93.8。一方、終始ピッタリとつけた蕎麦切選手は後追いポイント10が加わり105.5。11.7と大量のアドバンテージを許してしまいます。

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松山選手決勝の2本目

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勝利した蕎麦切選手(右)を称える松山選手

 入れ替えての2本目。逃げる蕎麦切選手はコースアウト減点2の94.7。松山選手は詰め切ることができず後追いポイントは7.3。合計1.2ポイント差で蕎麦切選手が優勝しました。

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松山選手「前戦から今日までは、予備部品の作成とメンテナンスを作ることだけで精一杯でした。単走は自分の中ではいい走りができたのですが、点数につながらず上位へ行けませんでした。ここでの追走は毎回、中村さんと対戦するのですけれど、押し出されてしまって。逆に自分が後追いで何もできなかったのが心残りで、しっかりやりあって勝ちたかったですね。

 蕎麦切君はDOSS(審査システム)の点数もしっかり出ていて、そこは厳しいかなとは思っていました。後追いは何となく行けたのですけれど、先行の時に白線に乗ったのかリアが出てしまい、それでコースアウト減点が入っちゃって。僅差だったのにそれがもったいなかったかなと」

【第6戦・単走】松山選手4位、藤野選手9位
川畑選手13位で追走トーナメント進出

 前夜から明け方にかけて降った雨はあがり、好天の中で第6戦は行なわれました。

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松山選手の1本目

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松山選手の2本目

 松山選手はAグループから出走。昨日追走からの好調が続いているようで、1本目は97.1、2本目はさらに攻めた走りで98.3をたたき出して総合4位。

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川畑選手の1本目

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川畑選手の2本目

 川畑選手はCグループから出走。1本目はゾーン3でコースアウトして失敗。95.5点となりました。あとがなくなった2本目は、ミスのない走りで97.1。13位で単走通過を果たしました。

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藤野選手の1本目

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藤野選手の2本目

 藤野選手はグループDから。平均速度が高いながらも、確実に点数を取るドリフトで97.5と安全圏内入り。2本目は攻めた走りをみせるもゾーン2でコースオフし95.4。総合9位で、3名とも追走トーナメントへと駒を進めました。

【第6戦・追走】TOYO陣営、ラダー運に泣かされる

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対戦の組合せ順に並ぶ追走前セレモニー。そこに青いクルマが並ぶ展開……

 午後2時から行なわれた追走トーナメント決勝。ですが、トーナメント表の片側にTOYO陣営が固まる組合せに。

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藤野選手ベスト16戦の1本目

 藤野選手の対戦相手はベテランの#78 上野選手(TEAM VERTEX NEXZTER D2D)。藤野選手後追いの1本目は、97.5の走りをする上野選手に対し、終始寄せて後追いポイント7.7を獲得。103点と大きなアドバンテージを得ます。

 2本目は後追いの上野選手が前を走る藤野選手をプッシング。藤野選手の勝利となりますが、マシンの修理が必要に……。

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藤野選手ベスト8戦の1本目

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藤野選手ベスト8戦の2本目

 藤野選手ベスト8戦の相手は蕎麦切選手。藤野選手後追いの1本目、ゾーン2で蕎麦切選手のマシンに接触しそうになりミス。蕎麦切選手97.2の走りに対して、藤野選手は77.2点の走りに、後追いポイント5.7に終わります。

 大差をつけられた藤野選手先行の2本目。96.9の走りをする藤野選手に対し、蕎麦切選手は終始安定した走りでミスはなく、後追いポイント6.3の99.4。9位で大会を終えました。

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川畑選手と松山選手の1本目

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川畑選手と松山選手の2本目

 松山選手の対戦相手は川畑選手。松山選手の1本目、川畑選手は好スタートで松山選手に寄せるものの、パワーの差があるようで離される展開。松山選手98.6に対して、川畑選手は93.8点に後追いポイント4.3の98.1。

 入れ替えての2本目、逃げる川畑選手は95.9の走り。松山選手は余裕のある寄せをみせて後追いポイント9.7を加えた103点で松山選手の勝利。

 松山選手ベスト8戦の相手は日比野選手。松山選手先行の1本目、ゾーン2でラインカット減点1が入り96.9、日比野選手は終始寄せて後追いポイント12の107.5を獲得。

 後追いの2本目ですが、ゾーン2で日比野選手のコースアウトに釣られてしまい、そこで勝負が決し6位で大会を終えました。

大会を終えて……3選手インタビュー

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藤野選手

藤野選手 第5戦はギア比などで色々と悩んでいました。97点に入ればボーダーに乗る(単走通過できる)だろうというセッティングをしました。第6戦はセッティングは変えていないのですが、エンジンに課題がありました。

 (蕎麦切)広大君はスピードがあるので、置いていかれないようにしたのですが、何しろ煙がすごくて。とりあえず煙の中に飛び込んでしまえと飛び込んだのですが、まったく見えなくて。アクセルを踏んだら広大君の前にいてプッシングしてしまいました。

 今季は勝っていないので、1勝利したいですね。そしてオートポリスの2週間後にお台場があるので、車が何事もなければいいのですが。何かあると大変です。

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松山選手

松山選手 今日(第6戦)は、特に大きく変えていなかったのですけれど、第1セクターと第5セクターがちょっと点数が低かったので、そこの動きは意識しました。追走は川畑さんが相手でしたが、しっかり走る先輩なので、しっかり付いていこうと思いました。なんとか勝てましたが、次が日比野さんとの対戦で。

 1本目で結構後追いポイントを取られたので、自分もやり返さないとと思い、1コーナーに飛び込んだ時に結構近くて。日比野さんのクルマしか見えない状況でした。日比野さんがオーバーランした時、自分はそのことに気づいてなくて、ちょっとうしろに回ったなと思ったらダートにいて曲がり切れませんでした。

 オートポリスまで日はないのですが、好きなコースなのでシッカリと走りたいと思います。

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川畑選手

川畑選手 練習日にエンジントラブルが起きてエンジンを乗せ換えたのですが、本来のパワーを出すことができない状況でのラウンドでした。土曜日はそれで頑張って攻めた走りをしましたが、ラインオフの減点があって単走落ちしました。

 日曜日は確実に走りきろうと思ったんですけれど、1本目もまた失敗して上手く乗れず、2本目もギクシャクしながら何とか走り切れて、追走にギリギリ行けたという感じでした。昨日決勝まで行っている(松山)北斗と、初めて後追いをする自分で、そういうのを感じながら対戦しました。

 北斗は速くて、何とか追いついてやろうとしたんですけれど、何もいいところがなく終わった感じでしたね……。エンジンがどうなるかわからない状態で、最悪は今使っているスペアエンジンで戦うことになって、そうなるとほぼ絶望的な感じになるんですけれど……。

 あと1ヵ月で1台を作るのは日数的に無理なので、我慢のラウンドが続くのかなというのが今の予想です。

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観客の声援に応える藤野選手

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観客の声援に応える川畑選手

 次戦は10月26~27日の2日間、オートポリスで開催します。シーズン屈指のハイスピードバトル、Team TOYO TIRES Driftの活躍を期待しましょう

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