週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

日本マイクロソフト花ヶ崎氏からの挑戦状ゲット!

生成AIのパートナー探しに最適 生配信が楽しみなAI Challenge Dayは11月14日開催

2024年09月27日 12時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII
提供: 日本マイクロソフト

 生成AIの開発をますます盛り上げるべく、ASCIIと日本マイクロソフトがタッグを組んで開催しているAIコンテスト「AI Challenge Day」。4月の神戸、6月の品川に続き、11月に開催される第3回の開催概要とテーマがいよいよ発表された。過去2回ともテーマを作成してきた日本マイクロソフト花ヶ崎伸祐氏からの挑戦状を受け取ってきた。

AI Challenge Dayのお題を作っている日本マイクロソフト 花ヶ崎伸祐氏

パワーアップして帰ってきたAI Challenge Day 開催は11月14日!

 AI Challenge Dayは日本マイクロソフトのパートナーたちを集めた生成AI開発コンテスト。神戸開催の第1回、品川開催の第2回ともに、それぞれ10社ずつのパートナーが集まり、2日間に渡って生成AIの開発テクニックを競った。そして、いよいよ11月に第3回が開催されることが決定した。

 開催は11月14日(木)の13時からを予定。品川の日本マイクロソフト本社から、コンテストの成果発表と審査が開催される。前回までは2日間の会期のうち、初日がハック(開発)期間、2日目が成果発表と審査だったが、今回は11月7日(木)~13日(水)までがハック期間に充てられる。今回も10社のパートナーが参加する予定だ。

 第1回、第2回と同様、成果発表と審査の模様はASCIIのYouTubeでライブ配信を行なう。しかも今回はイベント当日の生配信となる。当日は審査委員長の角川アスキー総合研究所の大谷イビサのほか、日本マイクロソフトの内藤 稔氏、花ヶ崎伸祐氏などが審査を行ない、つばさがMCを務める。技術力やプレゼン、実用性などさまざまな観点で評価が行なわれ、グランプリはじめ複数の賞を授与される。参加したパートナーの技術力の高さが内外にアピールされるわけだ。

RAGだけじゃ歯が立たない!?第3回のテーマとは?

 過去の2回は、生成AIの開発で特に重要となるRAGとマルチモーダルを駆使して、世界遺産を調べるための観光アシスタントボットを開発したが、11月の第3回は、開発期間が1週間に伸びる分、お題もパワーアップ。より実案件に近く、チャレンジしがいのある内容となっている。

開催部門1

成果物:購入者をサポートし、顧客満足度を高めるためのECサイト訪問者向けのヘルプアシスタント

使用データ:商品データ、FAQ、商品マニュアル等、注文API、アカウントAPIなど

開催部門2

成果物:顧客のフィードバックを分析し、サイト運営側での意思決定を支援するための顧客フィードバック分析アシスタント

使用データ:レビュー、口コミ、SNS、ブログ記事、コールセンター音声、購買履歴、行動データ、キャンセル率など

 ここでは、過去AI Challenge Dayのお題を作ってきた、花ヶ崎伸祐氏からの挑戦状とも言えるコメントをいただいてきた。

「第1回と第2回は日本の世界遺産のトラベルアシスタントで主にRAG技術の精度評価・改善をテーマに開催してきましたが、第3回は顧客体験の向上や販売戦略、意思決定支援などのビジネス課題に注目します。この場合、RAGはあくまで要素技術の1つとしての位置付けとなり、複雑なシステムを連携するためのAgentの考え方や多様なデータソース、データ形式との連携、データの分析技術が求められます。したがって、第3回は前回よりも確実に広範な技術領域のカバーが必要となることでしょう。よろしくお願いいたします!」

パートナーたちがしのぎを削る、成果発表の模様はYouTubeで!

 先日も別稿でイベントの魅力について熱く書かせてもらったが(関連記事:AIエンジニアたちを熱狂させたAI Challenge Day その楽しさを審査員のオオタニが教えよう)、AI Challenge Dayは単なる技術コンテストではない。生成AIのパートナーを探すための観点においても、非常に有益なイベントであるという点をさらに付け加えたい。

 ChatGPTの登場に端を発した生成AIは、今もグローバルで高い期待を集めるビッグテクノロジーになっており、今後のITやビジネスそのものの方向性を大きく左右する存在にもなっている。そのため、多くの企業はこの生成AIを活用するためのパートナー探しが喫緊の課題になっている。しかし、AIに強みを持つパートナーは星の数ほどあり、ベストフィットするパートナーを探すのは至難の業と言える。

 その点、今回AI Challenge Dayに参加するパートナーたちは、優れたAIのスキルと実績を持った猛者たちにほかならない。その成果物はもちろん、開発までのプロセス、チーム力、そしてなにより技術への熱い情熱に触れられる本イベントを見れば、まさに生成AIのパートナー選びにおいて大きな参考になるだろう。猛者たちが熱き戦いを繰り広げる11月14日のYouTube配信を楽しみにしてほしい。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この特集の記事