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AMD X870チップセットが持つアドバンテージを余すことなく発揮するマザーボード「X870 Steel Legend WiFi」は納得の完成度だった

2024年09月30日 12時00分更新

M.2サンドイッチヒートシンクの効果のほどは?
実際に負荷を掛けてSSDの温度をテスト

 さて、X870 Steel Legend WiFiでは、M.2スロットのBlazing M.2が、M.2サンドイッチヒートシンクにより冷却性能にも特化した構造であることは前述したとおり。では、実際にどの程度の冷却効果があるのか気になるところ。そこで、CrucialのPCIe 5.0対応M.2 SSD「T705」の2TBモデルを用いて、温度を計測することで効果のほどを確かめてみたい。なお、温度測定には「CrystalDiskInfo」(Version 9.4.4)を使用している。

 アイドル時、つまりSSDに負荷を何も掛けていない状態では、SSDの温度は49度だった。その状態から「CrystalDiskMark」(Version 8.0.5)で、「デフォルト」モード、プロファイル「現実性能 [+Mix](R50%:W50%)」、データサイズ「64GiB」、テスト回数「9回」に設定し、「SEQ1M Q8T1」を実行した。

 すると、温度は69度まで上昇したが、T705については、当サイトで過去にテストしたT705のレビュー記事の結果と見比べてみてほしい。その記事では、T705はファンを使用しても最大71度に抑えるのがやっとだったのに対して、X870 Steel Legend WiFiは、ヒートシンクのみで最大70度を割っている点を見ても、M.2サンドイッチヒートシンクによる冷却性能はかなり優秀だ。

 いくつかのメーカーからPCIe 5.0対応SSDが登場しているが、その発熱がネックとなり導入を見送っている人もいるのではないだろうか。X870 Steel Legend WiFiであれば、その懸念点が解消でき、容易に導入できる点は大きなアドバンテージと言っていい。

CrystalDiskInfoで読み取ったアイドル時の温度は49度

CrystalDiskMarkで負荷を掛け続けた際の温度は最大69度であった

最新規格をいち早く使いたい人や準備しておきたい人ならこの1枚

 以上のようにX870 Steel Legend WiFiの最大の魅力は、PCIe 5.0やUSB 4、それにWi-Fi 7といった最新規格にいち早く対応している点にある。これらの規格をいち早く使ってみたい人や、すでに準備しておきたい人に、このX870 Steel Legend WiFiはかなり心に刺さるマザーボードではないだろうか。

PCIe 5.0、USB 4、Wi-Fi 7といった最新規格を準備しておきたい人にとってX870 Steel Legend WiFiは魅力的な製品だ

 X870 Steel Legend WiFiは、9月30日発売で市場想定売価は5万800円。Ryzen 9000シリーズをただ使うのであれば、従来のマザーボードでも問題はないが、これを機に最新のPCにアップデートしたいと考える人にとっては、このX870 Steel Legend WiFiは有力な選択肢になるはずだ。

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