JN-IPS315UHDR-C90W-HSPをレビュー
最大90WのUSB Type-C給電にKVM、昇降式スタンドも備える31.5型4K液晶が約6万円ってマジか!?
31.5型の大きく高精細な4K IPSパネルを採用
JN-IPS315UHDR-C90W-HSPは、水平・垂直178度の広視野角なIPSパネルを採用。表面処理は光沢のないノングレアタイプだ。4Kの高解像度に加え、一般的な室内環境では十分な輝度300cd/m2、sRGB 100%・DIC-P3 94%カバーの広色域など、スペックは一定の水準を確保している。
大画面の4K表示は迫力があり、色表現の鮮やかさもあいまって、さまざまなシーンで不満なく使えるだろう。もちろん、HDRコンテンツの表示にも対応している。
また、対応GPUが必要になるが、AMDの画面同期技術「FreeSync」に対応。ゲームのようなフレームレートが変化する環境における画面のカクつき・チラつきを抑えられる。
一方で、最大リフレッシュレートは60Hz。応答速度は7ms(オーバードライブ時、GtoG)と低めなので、競技性の高いゲームに向いているとは言いがたい。とはいえ、映像表現に優れたシングルプレイタイトルなどはそれなりの親和性があるので、そういったゲームをプレイする場合には十分だろう。
なお、OSDはディスプレー下部のボタンで操作する。特にクセはなく、直感的に項目を選べた。いくつか実際のメニューを紹介しよう。
「入力」メニューでは映像入力の切り替え、「明るさ・コントラスト」メニューでは明るさ、コントラスト、DCRの有効/無効を変更できる。
ピクチャーモードは「色設定」メニューから変更できる。「スタンダード」「省エネ」「ムービー」「ゲーム」「FPS」「RTS」「フォト」と、7つのプリセットを用意。
眼の疲れを軽減するとされる「ブルーライト軽減」も、色設定メニューからアクセス。0~100までの調整幅を用意している。ただし、ブルーライトは軽減するほど画面の青みが減り、不自然な色味になってしまうのでほどほどにしておこう。
まとめ:31.5型のKVM対応4Kモデルにおいては破格の存在
JN-IPS315UHDR-C90W-HSPは、31.5型4K IPSパネルという画面の美しさに加え、90W給電のUSB Type-CやKVMスイッチ機能など、機能面の豊かさも光る逸品だ。汎用性は高く、競技性の高いゲームを本気で遊ぶ以外の用途なら、不満を抱くことは少ないだろう。
付属ケーブルは少ないが、同クラスで約6万円は破格の存在だ。ネットショップによっては、実売5万4000円台のお店もあることを考慮すれば、追加でケーブルを購入しても十分お得な部類。スピーカーの非搭載なども含め、コストダウンが有効に働いた1台とも言える。
JN-IPS315UHDR-C90W-HSPの主なスペック | |
---|---|
パネル | 31.5型IPS(ADS、非光沢) |
解像度 (アスペクト比) |
3840×2160ドット(16:9) |
表示色 | 10.7億色(sRGB:100%、DCI-P3:94%) |
輝度 | 300cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大60Hz |
応答速度 | OD時:7ms(GtoG) |
インターフェース | DisplayPort 1.4、HDMI 2.0、USB Type-C、USB Type-A×2、USB Type-B、オーディオ出力ほか |
スピーカー | - |
チルト | -5度~+15度 |
高さ調節 | 135mm |
スイーベル | 左30度、右30度 |
ピボット | 90度 |
サイズ/重量 | 約713(W)×230(D)×480~615(H)mm/ 約8Kg |
その他 | AMD FreeSync、HDR10、USB PD(最大90W)、KVM、VESAマウント(100×100mm) |
直販価格 | 5万9980円 |
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