若年層ほど利用率は高い
通勤・通学・外出の移動時に6割の人がスマホでLINEとSNSをチェックする
全体の6割が通勤・通学・外出の移動時に使用
人々は移動時、どのようにスマホを利用しているのだろうか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2024年 スマホ利用者動向調査」(2024年2月)を見てみよう。
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通勤・通学・外出の移動時にスマートフォンを利用しているかどうかについて調査したところ、全体の6割が通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用していた。男性は全体で6割以上、女性は全体で6割弱が通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用している。
若年層ほど通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用しており、特に10~20代男女のおよそ8割から9割が当てはまっている。これはおそらく若年層の場合、マイカー通勤ではなく公共交通機関を利用しているため、運転の必要がない分、スマホを利用しやすいことも影響しているだろう。
移動中はLINE・メッセージ・SNSのチェックの時間
通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用している人が、何をしているかについても調査している。「LINE・メール・メッセージ」が5割以上でトップ。続けて「ニュース、天気予報」が約半数、「SNS」が約3割だった。
さらに、通勤・通学・外出の移動時にスマホを利用している人のうち「LINE・メール・メッセージ」と「SNS」をしている人を性年代別に調査したところ、「LINE・メール・メッセージ」をしているのは、女性は全体で約6割、男性が全体で約5割だった。
通勤・通学・外出の移動時に「SNS」をしているのは若年層が多かった。10代女性で約7割、20代女性で約6割、30代女性で約5割、40代女性で約4割が通勤・通学・外出の移動時に「SNS」をしており、10~30代男性も約4割が通勤・通学・外出の移動時に「SNS」をしていた。
LINEやメール、メッセージなどは、返事が必要なものも多い。時間を決めてチェックすることが習慣になっていると考えられる。SNSでも見逃せない情報やニュースなどを見ることが習慣化しているのだろう。
通勤・通学・外出の移動時に公共交通機関を使っている場合、電車やバス内でできることは限られているため、チェックの時間にあてている人が多い可能性もあるのではないか。
通勤・通学・外出の移動時などに合わせた配信をすることで、ユーザーに見てもらえる可能性が高くなると考えられるので、配信時間を検討する際の参考にしていただければ幸いだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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