「アメリカ旅行のため空港へ行ったら、飛行機に乗れなかった」という失敗談をSNSやYouTubeで見かけることがあります。その原因のほとんどは、電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」の申請忘れです。
■2009年からは日数に関わらず取得が必須
アメリカへは、短期商用・観光など90日以内の滞在目的で旅行する場合、ビザ(査証)の取得は免除されていますが、2009年からは、ビザなしでのアメリカ入国にはESTAの取得が必須となっています。アメリカへ向かう際、空港でのチェックインでESTA申請の有無が確認され、未申請の場合は飛行機に乗せてもらえません。
ESTAの存在をそもそも知らなかったというケースもあるようですが、ESTAは有効期限が2年間なのでその期間を過ぎていたり、パスポートを更新すると新たにESTAも申請が必要だったりするので、再申請を忘れてしまったというケースもよくあります。
またアメリカを経由して他国へ行く場合も、アメリカでの乗り継ぎ時に入国審査が必要なためESTAの申請が必要。目的地がアメリカじゃないので、うっかり申請を忘れてしまう人も出てくるわけです。
■ESTAはどうやって取得する?
ESTAの取得自体は、米国国土安全保障省ウェブサイトからでき、表示言語に日本語もあるのでそこまで難しくはありません。ですがESTA申請の平均記入時間は23分で、申請してから承認までも時間がかかり、米国国土安全保障省も72時間前までの申請を推奨しています。
そのため空港に着いてチェックイン時にESTA未申請という事がわかり、そこから慌てて申請しても承認される頃にはチェックインは締め切られて飛行機に乗れない……、というわけです。この場合、自己都合でのキャンセル扱いになるため、航空券の予約変更などが必要になります。格安チケットでキャンセル不可の場合は予約の変更もできず、返金もない場合が多いので、懐へのダメージも大きいです。最悪、旅行自体がキャンセルとなると、支払い済みの宿代なども同じ扱いになるので、旅行もできず、すべてムダな出費となるだけです。
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