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生成AIにチャレンジするエンジニアたちの熱き戦いを見逃すな

AIエンジニアたちを熱狂させたAI Challenge Day その楽しさを審査員のオオタニが教えよう

2024年09月24日 13時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII
提供: 日本マイクロソフト

 AIエンジニアたちを熱狂させた「AI Challenge Day」が11月に戻ってくる。RAGやマルチモーダルといった最新のAIテクノロジーとツールを活用し、限られた時間で成果物を作るコンテスト形式のこのイベントに、多くのAIエンジニアたちが熱狂。審査員を務めたASCII大谷イビサがイベントの楽しさを教えよう。

神戸と品川でエンジニアたちが熱く燃えたAI Challenge Dayとは?

 今年の2回に渡って、エンジニアたちが熱い戦いを繰り広げたAI Challenge Dayは、ASCIIとマイクロソフトがタッグを組んだ生成AIコンテストになる。2024年4月は神戸のMicrosoft AI Co-Innovation Lab 神戸、6月には品川のマイクロソフト本社で行なわれ、それぞれマイクロソフトのパートナー10社が参加した。

 イベントのテーマは生成AIで注目を集めるRAG(Retrieval-Augmented Generation)とマルチモーダル。実際の案件現場でお目にかかるようなデータセットが用意されているので、参加するチームは2日間で開発を行ない、成果物についてプレゼンテーションするという流れだ。評価スクリプトおよび審査員の得点で、各回でそれぞれ5つの賞が授与された。プレゼンの模様は、それぞれYouTube配信されているので、気になる方はまず見てみよう。

エンジニアがAL Challenge Dayに参加すべき5つの理由

 さて、エンジニアであれば、AI Challenge Dayになぜ参加すべきか? 2回の大会で審査員を務め、ユーザーの声はフィードバックを得ることができたASCII編集部のオオタニから5つの理由を教えよう。

1 とにかく学べる

最新のAI技術とツールを使って実際の成果物を作るので、学びがすごい。普段、業務ではなかなか使えないツールを試して、精度向上を体験できる。しかも、時間が限られているので、学んですぐ実践しないと、先に進めない。当然、短い時間で試行錯誤を繰り返すので、ツールの使い方をまさに体得することになる。座学の講習を受けるよりも、はるかに学びと気づきを得られることを保証する。

2 とことん楽しめる

共通の目標に対して、チームで成果物を作る体験はなにしろ楽しい。気の知れた普段のチームでも、今回のために初めて組んだチームでも、とにかく限られた時間で成果物を作るためには連携は必須となり、チームの絆が強まる。普段の業務とは異なる環境で、開発に没頭できる。楽しくないわけがない。コロナ禍以降、こうしたハッカソン形式のイベントはめっきり減ってしまったので、今回は貴重なチャンスだ。

3 がっつり競える

業界をリードする企業と同じ条件で競い合うのはなかなかないチャンスだ。他社と競い合うことで、自らのレベルや弱点を知ることができる。逆に強みを理解することでき、自信も付く。他社のプレゼンを見ることで、技術的な知見や見せ方の気づきを得られるのも大きなメリット。ライバルは自らを高めてくれる。

4 同士とつながれる

ネットワーキングも用意されているので、エンジニア同士でコミュニケーションをとることができる。昨日の敵は今日の友。同じテーマで戦った人たちとのコミュニケーションなので盛り上がることは必須。新しい技術の知見やノウハウを拡げる素晴らしいチャンスになるはずだ。

イベントの最後はエンジニア同士でお互いの健闘を称え合う

5 業務に役立つ

コンテストで賞をもらうことで、顧客や業界内で「AIに強い」という認知を得られる。数多くのパートナーがひしめく市場の中で、明確に技術的な強さをアピールできるのは、やはり会社や部門に向けての大きな貢献となる。個人のスキルや知見を挙げることもでき、会社としての認知度やアピールにもつながる、一挙両得なイベントなのだ。

もちろん視聴者も楽しめる 生成AIの使いこなしやRAGを理解できる

 今回のイベントはYouTube配信が行なわれるので、ぜひこちらも見てもらいたい。参加者が楽しんでいるイベントは、視聴者ももちろん楽しいはず。視聴者にとっても、生成AIのアプリケーションがどのような可能性を秘めているのか、どのような仕組みで動いているのか?を理解できるよい機会。生成AIのパートナー探しにおいても、とてもよいヒントになるので、ビジネス目線でもインパクトのあるイベントだ。

 最近ではチャットボットを始めとした生成AIアプリケーションも増えてきている。しかし、実際に後ろでどのように動いているか、きちんと理解するのは難しい。LLMに加え、自社のデータを検索対象として、生成AIの回答に反映させるRAGの仕組みも、重要なのはわかっているが、書籍でイチから学ぶのは骨が折れる。

 しかし、AI Challenge Dayに今回、自分もイベントに審査員として参加することで、このRAGを支えるテクノロジーやツールに関して大きな学びとなった。目指す成果物に対して、さまざまなツールやアプローチで開発を行なうため、各社のプレゼンでその技術の選択について学ぶことで、RAGという技術が体系的にすっと頭に入ってくるようになった。要はイベントを視聴することで、生成AIやRAGへの学びが深くなっているわけだ。

 ということで、期待度MAXのAI Challenge Dayは2024年11月14日(木)の開催が決定。詳細は別記事を用意したので、まもなく公開。ぜひ楽しみにしていただきたい。

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