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WSUSがいよいよ終了 クラウドツールへの移行に異論反論

2024年09月23日 18時00分更新

 マイクロソフトはWindows Server Update Services(WSUS)を廃止する。2024年9月20日付けのブログ「Windows Server Update Services (WSUS) deprecation」で発表された。新機能の開発は停止されるが、現在の機能は維持され、WSUSチャネルを用いた更新プログラムは引き続き提供される。すでにWSUSチャネルで公開されているコンテンツのサポートも継続される。

マイクロソフトの「Windows Server Update Services (WSUS) deprecation」

 WSUSはマイクロソフトが無償提供しているサーバーアプリケーションで、Windows OSやMicrosoft 365、Windowsサーバー、ドライバー、ツールなどのクライアントPCの更新を集中管理できる。インターネット上にあるマイクロソフトのサービスの代わりに、ユーザーの組織内にオンプレミスのWSUSサーバーを構築することで、Windows Updateサーバーとして機能する。ユーザー側としては、配布するプログラムを指定し、適用状態を把握できるほか、クライアントPCはWSUSサーバーから更新を受け取るため、インターネット回線の負荷を軽減できるメリットがある。

 WSUSはWindows Server 2025でも引き続き利用できるが、今後はクライアント更新管理用のWindows AutopatchやMicrosoft Intune、サーバー更新管理用のAzure Update Managerなどクラウドツールへの移行が推奨されている。

 ただ、クラウドツールへの移行でコストがかかることや、オンプレミス環境における代替的な提案がないことに関して異論反論が噴出しており、ブログのコメント欄には「パッチ適用を収益化している」「WSUSの終了は攻撃者にとって贈り物だ」などのコメントが飛び交っている。一方で、2012 R2以降WSUSにはほぼ新機能の追加がなかったため、実質的にはすでに開発終了しているのではという声もある。

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