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ニュービスタ管を使用した珍しいタイプの真空管アンプキット

2024年09月19日 10時00分更新

 あまりアンプ用に使用されることがない、ニュービスタ管を使用した真空管アンプキット「忠犬」が千石電商 秋葉原本店で販売中だ。同人ハードウェアで、価格は3280円。

真空管アンプが大好きという人も作った機会はあまりなさそうな、ニュービスタ管を使った珍しいキットが入荷。以前の実験的モデルに比べて音は“手懐けやすく”なったらしい

 手乗りサイズのコンパクトな真空管アンプキット「CHORO 球」シリーズに属する新製品。真空管としては最後発であるニュービスタ(Nuvistor)管の「6CW4」を採用する、珍しいアンプキットだ。

 コンデンサーのような見た目の小さなニュービスタ管は、最後発とあって性能・信頼性ともに優秀ながら、トランジスタ実用化の時期と重なったこともあってあまり普及しなかった真空管。真空管アンプに使われることは稀なため、珍しいモノ好きな人にも興味深いキットと言える。

一見すると真空管には見えない、ニュービスタ管の6CW4を搭載。製品には6CW4管が付属するが、ジャンク扱いとなっている

 手乗りサイズの45基板(45×45mm)を使用したメイン基板と電源フィルター基板を積み重ね、アクリルカバーで保護する基板サンド型デザイン。同じクリエイターが以前に手がけて、扱いが難しかった6CW4採用アンプ基板「狂犬」をベースに発展させたモデルとのこと。

追加の部品を調達し、はんだ工作で組み立てて完成させる。6CW4管はかなり熱くなるため、ヤケドに気をつけるなど扱いに要注意な点もある

 なお、製品自体は実験基板という扱いになっており、難易度は高め。部品調達や技術面のサポートもないほか、付属の6CW4管がジャンク扱いのため、製品自体も動作保証なしの訳あり仕様になっている。

【取材協力】

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