週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力

2024年09月16日 12時00分更新

 ハイエンドクラスのSoCや120Hz駆動のディスプレーを搭載しているのに価格は抑えめと評判の「POCO F6 Pro」を使ってみました。「POCO」は、シャオミが「Xiaomi」「Redmi」とは別に展開するサブブランド。原則としてオンラインストアだけで販売し、徹底的にコスパを追求していることが特徴です。

POCO

 説明会では「フラッグシップキラー」というコピーも使われていました。日本では、2022年8月に「POCO F4 GT」が発売され、今回のPOCO F6 Proが久しぶりに投入された2台目となります。

 価格は、メモリー12GB+ストレージ256GBモデルが6万9980円、12GB+512GBモデルが7万9980円です。

月面をモチーフにした斬新なデザインを採用

 ディスプレーは6.67型の有機EL。画面アスペクト比は20:9で、解像度は3200×1440ドット(526ppi)。やや縦長のスクリーンで、左右のベゼルも細いため、大画面のわりにはスリムな印象。といっても、横幅は74.95mmあるので、片手持ちでの操作には制約が生じます。

POCO

ピーク輝度は4000ニト、リフレッシュレートは最大120Hzとトップクラスの性能を備えている。画面内に指紋センサーも搭載

 右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載。左側面には何もなく、上部にマイク、下部にSIMスロット、USB Type-Cポート、スピーカー、マイクを配置。なお、スピーカーはディスプレーの上にも搭載され、ステレオ音声を出力できます。音量はわりと大きめで、左右のバランスもいいように感じられました。

POCO

右側面に音量ボタンと電源ボタン

POCO

上部にマイクを搭載

POCO

底部にデュアルSIMスロット、マイク、USB Type-C接続口、スピーカーが並ぶ

 デザイン上の大きな特徴は背面パネルにあります。カラバリはブラックとホワイトの2色で、それぞれに月をイメージさせるデザインが施されています。筆者が借りたブラックは月の暗い状態、ホワイトは月の照らされた状態がモチーフになっているとのこと。これまでに見たことがないデザインなので、好みが分かれそうです。

 ですが、ベルベットのようなサラッとした手触りは心地よく、この端末が気になる人は、ぜひ実機に触れてみることをオススメします。ですが、残念ながらPOCOはオンライン限定。渋谷PARCOに9月30日まで出店している「Xiaomi POP-UP Store」に展示されているそうなので、渋谷に行く機会がある人は触りに行ってみましょう。

POCO

カラバリはブラックとホワイトの2色

POCO

背面パネルはマットで独特の表面加工が施されている

POCO

ケースが同梱されているので、背面のデザインを好まない場合はケースで隠せる

 カメラ部のパネルの質感が異なり、ブラックはレンズにゴールドのリングをあしらっていることも特徴。サイドフレームはメタルで硬質で、高級感のある仕上がり。いずれも “お値段以上”といった風情なので、実機を見ずに買ったことしても後悔することはなさそうです。

POCO

カメラ部のパネルは光沢仕上げ。レンズの周囲は金色でデザインされている

昨年のハイエンドSoCなので
パフォーマンスは申し分なし

 プロセッサーはSnapdragon 8 Gen 2(最大3.19GHz)。Xiaomi 14 Ultraなど、今年発売されたフラッグシップモデルの多くが採用するSnapdragon 8 Gen 3の1世代前ですが、今なおトップクラスの性能を有するチップです。メモリー容量もハイエンドの標準といえる12GBなので、パフォーマンスにも不安はなし。実際、サクサクと軽快に操作できました。

POCO

「Geekbench 6」というアプリでベンチマークを測定して結果。ハイエンドスマホとして申し分のないスコアを記録した

POCO

最大8GBの仮想メモリーを拡張できる機能も搭載

USB Type-Aで120W充電を実現!
驚くほどスピーディーに充電できる

 バッテリー容量は5000mAh。筆者が試用した1週間に、電池残量がピンチになることや、使用中に本体が熱くなることはありませんでした。スマホの使い方は個人差が激しいので一概には言えませんが、ゲームはやらずSNSやメール、ウェブ閲覧のみという標準的な使い方であれば1日は余裕で持つ印象。筆者が写真や動画を撮りまくった日でも、40%以上残りました。

POCO

電池持ちは良好。パフォーマンスを優先するモードや省電力モードに切り替えることも可能

 120Wの急速充電に対応していることも大きな魅力。シャオミによると、同梱の充電器を使って、ディスプレーをオフにして「充電速度のブースト」をオンにすると、約19分でフル充電できるとのこと。

POCO

充電速度を最大限に上げるには「設定」→「追加機能」→「充電速度のブースト」をオンにする必要がある

 筆者は電池を使い切った状態からの充電は試していませんが、驚くほどスピーディーに充電できることは体験できました。「充電速度のブースト」をオフにしていても充電速度はかなり速く、5分充電すれば当面必要な電池量をチャージでき、10分充電すれば、1日使い続けられる。そんな印象を受けました。充電器を持ち歩いていれば、電源がある場所でわずかな時間で充電できるわけです。

POCO

充電中は電池残量の数値が見る見る上がり、驚くほどスピーディーに充電されることを実感できる

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事