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CPU、メモリー、SSD、HDDに光学ドライブまでフルカスタマイズが可能な日本の一体型PC

17万円台で買える27型パソコンの速度を計ってみた=富士通「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

2024年09月20日 10時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●ASCII
提供: 富士通クライアントコンピューティング株式会社


 富士通クライアントコンピューティングの27型ディスプレー一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」iconは、CPUに「Core i5-1240P」(12コア[4P+8E]、16スレッド、4.40GHz、28W)または「Core i7-1260P」(12コア[4P+8E]、16スレッド、4.70GHz、28W)を搭載している。「富士通 WEB MART」iconで、メモリーやSSD/HDD、光学ドライブまでフルカスタマイズできるWEBモデルだ。

 両CPUはカテゴリー的には「Pプロセッサー」と呼ばれる、ハイパフォーマンスノートPC向けのCPUだ。ノートPC向けということで、ディスプレー一体型PCに実装しやすく、またデスクトップPC向けCPUに比べると消費電力が低く、発熱量が少ないというメリットがある。

 今回はCore i7-1260P/ 16GB/ 512GB SSD/ 1TB HDDというスペックのマシンで、どのぐらいの性能を発揮してくれるのかベンチマークを実施してみよう。

一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

富士通クライアントコンピューティング「ESPRIMO WF2/H2」17万4500円~

CPU、メモリー、SSD、HDDに光学ドライブまで
フルカスタマイズが可能な日本の一体型PC
「ESPRIMO WF2/H2」

一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

「HWiNFO 64 Pro」で取得したシステムの概要。今回のテスト機はCore i7-1260P/16GB/512GBSSD/1TB HDDというスペックだ

 まず「ESPRIMO WF2/H2」iconのCPU性能についてベンチマークソフト「CINEBENCH R23」で計測したところ、CPU(Multi Core)は9416pts、CPU(Single Core)は1752ptsとなった。

 Core i7-1260P搭載機としては、今回のベンチマークスコアは好成績だ。ノートPCよりも「ESPRIMO WF2/H2」iconのほうが内部スペースに余裕があるので、ピークパワーをより長く発揮できている。

一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9416pts、CPU(Single Core)は1752pts

 3Dグラフィックス性能については、3Dベンチマーク「3DMark」のWild Life Scoreは9488、Graphics testは56.82fpsだった。

 「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは4726(普通)となった。

 「Core i7-1260P」は内蔵グラフィックスに「Intel Iris Xe Graphics」を搭載している。ファイナルファンタジーXIVクラスの3Dゲームであれば、実用的な速度で楽しめるわけだ。

一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

「3DMark」のWild Life Scoreは9488、Graphics testは56.82fps

一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは4726(普通)。平均フレームレートは32.81fps、最低フレームレートは16fps

 「ESPRIMO WF2/H2」iconのストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「SAMSUNG MZVL4512HBLU-00BL7」とSerial ATA接続HDD「ST1000DM014-2UB10D:1000.2GB」が搭載されている。

 「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測したCドライブ(SDD)のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3625MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2443MB/s、Dドライブ(HDD)のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は216MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は206MB/sとなった。

 アプリケーションや作業中のデータはCドライブに置いて、保存用のデータをDドライブに移動するという運用方法であれば、快適に利用できるはずだ。

一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

CドライブにはPCIe Gen4 x4接続SSD「SAMSUNG MZVL4512HBLU-00BL7」を搭載。「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測したCドライブ(SDD)のシーケンシャルリードは3625MB/s、シーケンシャルライトは2443MB/s

一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

DドライブにはSerial ATA接続HDD「ST1000DM014-2UB10D:1000.2GB」を搭載。Dドライブ(HDD)のシーケンシャルリードは216MB/s、シーケンシャルライトは206MB/s

 総合ベンチマーク「PCMark 10」の総合スコアは5955、Essentialsは10636、Productivityは7730、Digital Content Creationは6971だった。「ESPRIMO WF2/H2」iconは、ウェブブラウジング、動画視聴、オフィスアプリでの作業などはもちろんのこと、軽めの写真編集や、動画の書き出しなどもこなせるだけのパフォーマンスを備えている。

一体型PC「ESPRIMO WF2/H2」実機レビュー

「PCMark 10」の総合スコアは5955、Essentialsは10636、Productivityは7730、Digital Content Creationは6971

 「ESPRIMO WF2/H2」iconに搭載可能な「Core i5-1240P」と「Core i7-1260P」は、コア数、スレッド数は同じで、クロック周波数もそれほど大きな違いがあるわけではない。

 ディスプレー一体型PCのほうが、ノートPCよりも、画面は圧倒的に大きいので、エンタメを楽しむにも、長時間の作業でも、快適なのは間違いない。ほぼ据え置きで利用するのであれば、「ESPRIMO WF2/H2」iconは個人用PCとして、非常に魅力的な選択肢である。

 

「ESPRIMO WF2/H2」の主なスペック
ディスプレー 27型ワイドWQHD、高輝度・高色純度・広視野角TFTカラーLCD(スーパーファイン低反射液晶)
CPU インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー/
インテル® Core™ i5-1240P プロセッサー
グラフィックス Intel® Iris® Xe グラフィックス(CPUに内蔵)
メインメモリー 8 / 16 / 32 / 64GB (DDR4-3200)
ストレージ SSD:約256 / 512GB(PCIe)、1 / 2TB、
HDD:なし / 約1 / 4TB(SerialATA)
光学ドライブ BDXL™対応 Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応) /
スーパーマルチドライブ(DVD±R DL(2層)書き込み対応)
インターフェース USB3.2(Gen2)Type-C、USB3.2(Gen2)Type-A×2、
USB3.2(Gen1)Type-A、HDMI出力端子、HDMI入力端子、
RJ-45、オーディオコンボジャック、
SDメモリーカードスロット
通信規格 Wi-Fi 6E(2.4Gbps)、Bluetooth v5.1
Webカメラ HD Webカメラ内蔵(プライバシーカメラシャッター付)
(有効画素数約92万画素)、Windows Hello対応
サイズ/重量 616×189×437mm / 約8.0kg
サポートOS Windows 11 Home 64ビット版
Office Office Home & Business 2021(個人向け) /
Office Professional 2021(個人向け) /
Office Personal 2021(個人向け) / なし



富士通 WEB MART

富士通 WEB MART 大学生向けノートパソコン

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