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ディスプレー付き充電ケースの最上位機

Auracastにも対応した驚きの多機能、JBLの最新完全ワイヤレス「TOUR PRO 3」がスゴイ!

2024年09月11日 21時55分更新

 ハーマンインターナショナルが9月11日に開催した「HARMAN ExPLORE TOKYO 2024」では、JBLやHarman/Kardonなどを展開する同ブランドが手掛ける、様々な製品がズラリと並んだ。

会場で来場者を出迎えた巨大なオブジェ。

JBLの歴史的なトピックスとともに紹介されていた。

機能進化も高音質かもすごい「TOUR PRO 3」

 ここではJBLブランドのイヤホンを中心に紹介する。

 注目はJBLでは最上位の完全ワイヤレスイヤホン「TOUR PRO 3」。発売日や価格は現時点では未定。ブラックとラテの2色のカラーバリエーションが用意されるようだ。

TOUR PRO 3

2色展開になる模様だ。

 特徴的なディスプレー付きの充電ケースは、幅は同程度だが、画面サイズが大ヒットモデル「TOUR PRO 2」と比べて約29%もアップ。操作UIが全面的に改善されたほか、機能も強化。日本語によるメニュー表示、曲名やアーティスト名の表示も可能だ。

TOUR PRO 2との比較。

CLUB PROからTOUR PRO 3に至る系譜だ。

壁紙の設定も可能、トップ画面で各部の電池残量がわかるなど、UIも改善された。

 ケースから無線で他の機器に音声送信できるトランスミッター機能も搭載している。音質面でも、10mmのダイナミック型ドライバーとバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーの両方を使用したハイブリッド構成に進化。Bluetoothでハイレゾ級伝送が可能なLDACコーデックをサポートするほか、Auracastにも対応。例えば、テレビにTOUR PRO 3の充電ケースを接続して、Auracastで送信すると、同じ部屋の中にある、様々Auracast対応機器でその音を共有できるという。接続方法はUSB/アナログ(ステレオミニ)が利用できるようだ。

これがAuracastモードに切り替えるためのメニューだ。

テレビの音を、充電ケースを送信機にして飛ばしている。

 会場では1台のTOUR PRO 3から発信した音を約15人で同時に聴くデモも実施されたが、音はとてもクリアでこれまでにない体験ができそうで期待がもてた。

ドライバーは2種類。

 アクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)は「ハイブリッドノイズキャンセリング 2.0」として、アルゴリズムを強化。従来から対応していた環境適応型の処理に加えて、AIも積極的に活用して、装着状態などに合わせた、より個人に対して適切な処理ができるようにした。マイクは片側3基(合計6基)で、ビームフォーミングだけでなくAIも使用し、環境騒音と人の声を効果的に分離できる。ショートスティック型の本体は、形状を修正して装着感をより高めている。楕円形(オーバルシェイプ)のステム(音道管)など従来機種の特徴を継続。付属のシリコンイヤーピースは、XSとXLを追加した5サイズ展開。JBLイヤホンとしては珍しい、フォーム型のイヤーチップ(Mサイズ1ペア)が同梱しているのも興味深い。

 空間サウンド機能として、音楽・映画・ゲームの3モードの切り替えが可能なほか、ヘッドトラッキング機能にも対応しており、専用アプリで事前にキャリブレーション設定しておくことで、仮に頭を動かしても音源の位置が動かない(同じ場所から音が鳴っているよう擬似的に聞こえる)ようにできる。

アプリによって詳細な設定が可能、その設定状態や切り替えは充電ケースでより簡単にできるというユーザービリティの高さが魅力の機種だ。

一番右がヘッドトラッキングを有効にした状態だ。

ヘッドトラッキングのキャリブレーションは、写真のようにアプリの指示に従って頭を上下に振りながら調整する。

空間サウンドの設定画面、ヘッドトラッキングを利用してみたが、確かに効果を感じた。

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