山根博士のグロスマレビュー
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する
2億画素望遠も搭載するトリプルカメラ
X100 Ultraのカメラは、前述したように5000万画素2つと2億画素1つの組み合わせだ。広角23mmは5000万画素のソニー1インチセンサー、LYT-900を採用、F1.75と明るいレンズを搭載している。望遠はサムスンのISOCELL HP9で画素数は2億、センサーサイズは1/1.4インチで焦点距離は85mm(3.7倍)、レンズはF2.67。そして超広角は5000万画素1/2インチ、14mm、F2.2となる。
なお、3つのレンズともT*コーティング仕上げが施されている。動画処理には自社開発のV3+チップも搭載しており、4K 120fpsの撮影も可能だ。
カメラのモードは「夜間」「ポートレート」「写真」「動画」「シネマティックポートレート」「もっと見る」の6つ。標準の写真モードでは、倍率は0.6倍、1倍、2倍、3.7倍、10倍をワンタッチで切り替えできる。デジタル望遠は最大100倍に対応する。動画モードでは4K 120fpsまたは8K 30fpsが最大解像度となる。
もっと見るのモード中には5000万画素や2億画素でそのまま撮影する「高解像度」、100倍デジタル望遠で月面写真を美しく取れる「スーパームーン」などを備える。またプロモードもこの中から選ぶ。
以下は作例だ。あいにくの曇天(一時雨)だったため、焦点距離の差など簡単に撮影してみた。
【まとめ】スマホ機能付きカメラとして
サブ用途にも向いている
vivo X100 Ultraはスマートフォンとしての性能ももちろん高いが、カメラ性能に優れているだけではなく、キットの装着でカメラのように使うこともできる。これはXiaomi 14 Ultraにも言えることだが、別のスマートフォンをメインに使いつつ、X100 Ultraをデジカメとしてサブに利用するという使い方もいいだろう。
vivo X100 Ultraは現時点では中国のみでの販売であり、標準でグーグルサービス(GMS)の搭載はない。だが、X100 Ultraのカメラを体験してみるとGMSを抜きにしてもその性能の高さにほれぼれとしてしまう。
今回は動画性能の紹介はできなかったが、3.7倍やそれ以上の高倍率での動画もかなり美しく撮影できた。日本に未参入のvivoであるが、そのフラッグシップモデルの性能は他メーカーとそん色なく、撮影シーンによってはそれら以上の性能を有しているのだ。
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