週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

シャープが電気自動車に参入!? コンセプトモデル「LDK+」を公開

2024年09月09日 12時15分更新

 シャープは9月17~18日にテック系イベント「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」を開催するが、その中で鴻海科技集團(Foxconn)と協力して開発した電気自動車のコンセプトモデル「LDK+」を展示すると発表した。

 親会社の鴻海との協業になるが、シャープが電気自動車(EV)を公開するのは初めて。鴻海のEVのオープンプラットフォームをベースに、企画・開発し、フォロフライの協力も得て実現したという。シャープはこれまでもV2H(Vehicle to Home)の機器も開発していたので、EV進出は自然な流れと言えるだろう。

 コンセプトモデル「LDK+」は車内を「リビングルームの拡張空間」としてとらえ、“止まっている時間”にフォーカスしたEVだという。シャープ独自のAI技術「CE-LLM」(Communication Edge-Large Language Model)やAIoT技術、センシング技術などを活用し、サステナブルな生活を提案するとしている。

 後部座席が後ろ向きに回転し、ドアが閉まると両サイドの窓に搭載した液晶シャッターが閉まり、プライベートな空間になる。家電を通じてAIが学習した情報をもとに、好みに応じて空調や明るさを自動で調整してくれる。車内後方には、65V型のディスプレイを搭載し、シアタールームやひとりで集中したいリモートワークなどにも活用できる。

 また、大画面を通じて家の中にいる家族とのシームレスなコミュニケーションも可能で、あたかも隣の部屋にいるかのような空間を再現する。さらに、EVに搭載した蓄電池と太陽電池が家全体とつながり、AIが家とEVとの最適なトータルエネルギーマネジメントを実現という。万が一の災害などによる停電時には、蓄電池に貯めた電気を家庭内で活用可能と、EVのメリットを最大限に活かせるようだ。

 「LDK+」はあくまでもコンセプトモデルなので、ここのまま市販化されるのか、いつ発売なのかは明かされていない。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります