Galaxy Z Fold6とZ Flip6でUSBメモリーとも徹底比較
スマホで肥大化する大容量データを外付けSSDに逃がすのが思いのほか便利だった件(2024)
USB 3.2 Gen1準拠のUSBメモリでも必要十分な速度で転送可能
それでは、USBメモリ Type-Cを利用した場合の転送時間をチェックしよう。テスト方法は先ほどのT7と同じで、内蔵ストレージに保存した100枚の写真と、撮影時間約30分の8K動画1つ、合計容量約17.1GBのデータを、標準ファイル管理アプリ「マイファイル」を利用して内蔵ストレージから転送し、その時間をストップウォッチで3回計測し平均を出している。
静止画100枚、8K動画1つ、合計17.1 GB (18,422,532,930 バイト)のファイルをフォルダーごとUSBメモリ Type-Cに転送した時間 | ||||||
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転送速度 | 平均 | 3回目 | 2回目 | 1回目 | ||
Galaxy Z Fold6 → USBメモリ Type-C | 102.23 MB/s | 2分51秒 | 171.01 | 171.29 | 171.56 | |
Galaxy Z Flip6 → USBメモリ Type-C | 101.81 MB/s | 2分52秒 | 171.63 | 172.59 | 171.75 |
結果は、Galaxy Z Fold6が約2分51秒、Galaxy Z Flip6が約2分52秒だった。このわずかな差もストップウォッチによる手動計測の誤差で、転送速度は同等と考えていい。転送時間はT7に比べて3倍以上かかった。
実際の転送速度は102MB/s前後。USBメモリ Type-Cでは転送速度が最大400MB/sとされているが、一般的なUSBメモリの場合、示される転送速度が発揮されるのはUSBメモリからデータを読み出す場合で、データを書き込む場合には速度が遅くなることがほとんど。512GB製品の場合は公称最大110MB/sとなる。書き込み速度を重視するなら、256GB以上のモデルがおすすめだ。
それでも、T7でUSB 2.0ケーブルを利用した場合と比べると、圧倒的に短時間で終了している。USB 2.0対応の低価格USBメモリを利用した場合には、T7でUSB 2.0ケーブルを利用した場合と同等以下の速度でしかデータを転送できないはず。また、実際の転送時間も、不満に感じるほどではなく、必要十分な速度という印象だった。そのため、USBメモリ Type-Cの転送速度も十分魅力があると言っていいだろう。
スマホの内蔵ストレージ空き容量不足を補うならT7が特に魅力的
ここまで見てきたように、ポータブルSSDのT7や、USBメモリ Type-Cを利用すれば、Galaxy Z Fold6やGalaxy Z Flip6から高速にデータを転送できることがわかってもらえただろう。もちろん、この2機種に限らず、microSDが利用できないスマートフォンで内蔵ストレージの空き容量不足を解消するために、どちらもとても有効に活用できる。
なかでも特にお勧めしたいのは、より高速にデータを転送できるT7だ。テストでは約17.1GBのデータを1分かからず転送できたが、転送するデータ量が増えれば増えるほど、この速度が大きく効いてくる。特に動画を多く撮影する機会が多く、頻繁に内蔵ストレージの空き容量不足に直面しているのであれば、T7の選択がベストと言える。
今回はT7の容量1TBモデルを利用したが、2TBや4TBなどの大容量モデルのほうが、より多くのデータを保存できるため、そちらもお勧めだ。
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