週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

日本と台湾3000kmを17msecで繋ぐ! APNをNTTと中華電信が開通

2024年09月02日 11時15分更新

 NTTと台湾大手の通信事業者「中華電信」は、2023年10月25日に締結した基本合意書に基づき、中華電信のデータセンター(台湾:桃園市内)からNTT武蔵野研究開発センター(日本:武蔵野市内)までの約3000kmを、オールフォトニクスネットワーク(APN)で開通した。

 約3000kmという長距離を、片道約17msecの超低遅延で安定した通信を実現。APNの国際間開通は世界初とのこと。今後はNTTが進めているIOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)のビジネス展開を両社で推進していく。また、本APNを用いた各種デモンストレーションを「NTT R&D Forum 2024」(11月25~29日開催)で展示する。

 NTTによると、この国際間APNは100Gbpsの光パスで実現。通信品質試験を行なった結果、遅延は片道で16.92msec、遅延ゆらぎはほとんどなかったという。

 今後の展開としては、両社協力のもと、日本と台湾に拠点を置く半導体分野などの製造業を中心に、被災時のBCP対策としてのデータバックアップやレプリケーションサービス、大規模言語モデル(tsuzumi)などを提供する予定。

 また、2025年の大阪・関西万博NTTパビリオンデーにおいて「超歌舞伎〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』」の公演を計画しており、本国際APNの活用も検討している。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります